これで宙に浮いてくれれば完璧。
私のアパートの大家さんが、もう仏のような優しい顔をしたおばあちゃんなんですね。
朝いつも私が出社する前に背中を丸めて植木鉢に水をやってるんですけど、もうその光景が可愛いすぎて私は死にそうになるんです。で、当然おばあちゃんは猫を飼ってるんですけど、おばあちゃんが寝てるのか起きてるのか分からないくらいの目で、階段に座って猫を撫でてたりするとヤラセの写真集撮影かなって思うくらい現実離れした愛くるしさなんです。
そんな大家さんも、ボーイング737のエンジンから作られたこの椅子に座れば冷血なラスボスに見えてくると思うんです。
この椅子、それくらい強烈な演出力を持ってると思うんです。
ウェブサイトでは「磨き上げられたアルミニウムに支えられた、ラグジュアリーな椅子」なんて紹介されてるんですけど、要するにボロボロになった正義のヒーローを最後に迎え撃つ悪役用の椅子だと思うんですね。

さすがの大家のおばあちゃんもこれに座ったら惑星の一つや二つ爆破しちゃうのかな、なんて心配しちゃいますが、ウェブサイトに値段が載ってないのもジワジワと不安になりますね。
あとボーイング737のエンジンとして作られた時は、私の狭いアパートのドアを通れるかどうかなんてエンジニアの方々も一切考えてなかったと思うんです。なので分解してアパートの中で組み立てるとかできないと思うんですね。間違いなく私のアパートには入れません。そしたらアパートの前の植木コーナーに置いて大家さんと猫に使ってもらうしかないですよね。
朝起きて大家さんが猫を膝に乗せてこれに座ってたら、「あ、私レーザー銃で灰にされるんだ」って覚悟しちゃいますよね。
そんな素敵な椅子です。
source: Fallen Furniture via Home Crux
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)