Appleの記録的な成長がついに終わる…。
Appleは今週火曜日の第2四半期決算で、2003年以来初となる前年比で減益したことを報告しました。前年の同期に報告された580億ドル(約6兆4000億円)から、今年はなんと506億ドル(約5兆6000億円)にまで下がってしまいました…。
Appleの決算報告書で最もよく数字に表れているのが、iPhoneの売り上げです。私たちが想像している以上にiPhoneは売れていなかったんですねえ…。iPhoneの出荷台数は昨年の6100万台から、今年は5000万台へと落ち込みました。しかし、アナリストは今年の9月に発表されると期待されている新型iPhoneが発売されれば、年末の販売台数は増加するだろうと考えています。
でもこれがアップルの51四半期ぶりの減益だから驚きです。現在の収益に至るまでに、Appleはアメリカの歴史の中でも、最大の成長を遂げてきました。Appleは1991年から1997年には自社の価値が80%も低下しましたが、その後の20年間でなんと21,000%も成長しました。この前例のない結果を成し遂げたスティーブ・ジョブズは、テクノロジーコミュニティの間で伝説になりました。
近年、Appleの成長の大部分はiPhoneの記録的な売上が引っ張っていました。。iPhoneの売上は、会社の総売上高の2/3を占めており、今回の報告もそれが如実に現れた結果でしょう。
皮肉にも、Appleの衰退は、今年3月にいきなり発売されたiphone SEのタイミングと重なりました。同社はこの10年間で、毎年新しいiPhoneを発表し、1年おきにアップグレードを行なってきました。しかし最近では、販売台数を増やすために、そのパターンを自らやめました。
今年3月に発表されたiPhone SEに続き、人々は「毎年iPhoneを変える必要ないんじゃね?」ということに気づいてしまったんでしょうか…。
これまでの成長を見てきただけに、少し寂しい気持ちになりますが、6月のWWDC、そして9月の新製品発表会はワクワクしながら待ちましょう。
Michael Nunez - Gizmodo US [原文]
(K.Yoshioka)