フェイスブックはどこへいく? 3年後、5年後、10年後の未来を描いたロードマップ

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    フェイスブックはどこへいく? 3年後、5年後、10年後の未来を描いたロードマップ

    もういくつ寝ると未来。

    現在、開催しているフェイスブックの開発者向けカンファレンス「F8」。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が登壇し、フェイスブックの「世界中をつなげる」という目標のもと、今後10年のロードマップを披露しました。そこで挙げられたものは主に3つ、「Connectivity」(世界中でインターネットに繋げられる)、「AI」、「VR/AR」です。10年後の未来を実現するための、フェイスブックが描くロードマップを3年、5年、10年に区切って、まとめてみました。

    3年後の未来(2019年)

    まずはフェイスブック自体の環境の強化です。より多くのアプリを、フェイスブックをプラットホームとして連携させ、洗練された環境を構築します。今現在も、フェイスブックは単なるSNSを超えて、ニュースフィードや情報源として使われるようになりました。さらに今年はOculus Riftが発売され、今回のカンファレンスでは「Bots for the Messenger Platform」、そして「Messenger Platform」やVRコンテンツ制作用の360°カメラ「Surround 360」が発表されています。

    これらの発表をすることで、フェイスブックにコミュニケーションツール以上の価値を見出そうとしているのがわかります。10年後の未来を見据えた上での土台作りとして、今後3年間は新しい価値を生み出すであろう原石を探る期間になるのではないでしょうか。

    5年後の未来(2021年)

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    5年後はプロダクトの強化です。具体的にあげられたものは、まずフェイスブックアプリ内のVideo、Serch、Groups、そして兄弟アプリのMessenger、Whatsapp、Instagram。いずれもコミュニケーションツールとしての意味合いが強いものばかり。フェイスブックは「世界中をつなぐ」という目標がありますが、全てのコミュニケーションをフェイスブックが補おうとしているのでしょう。

    コミュニケーションにはさまざまな枠組みがあります。例えば、友達、恋人、会社、サークルなどありますが、それぞれが別々のツールを使っていることもありますよね。そうした時に全てのコミュニケーションにフェイスブックがはいってると、「つながる」ことがスムーズになりそうです。

    10年後の未来(2026年)

    フェイスブックは10年後の目標として、3つの項目をあげています。

    まず「Connectivity」。フェイスブックは世界中どこでもインターネットが繋げられる世の中を目指しています。ソーラーパネルを搭載したドローンによって、世界中どこでもインターネットを提供する計画です。

    これは確かグーグルでも同じような計画がありましたね。もしかしたら10年後には、フェイスブックとグーグルが2大通信事業社として名を馳せてたりして。

    次に「AI」ですね。カンファレンスでは「Bots for the Messenger Platform」、そして「Messenger Platform」を発表しました。これによって、誰でもオリジナルのbotを作成し、公開できるようになります。

    このBotには高度なAIが搭載されており、人間との高度な会話も可能なようです。ゆくゆくは今までアプリで処理していたことを、メッセンジャーのチャットBotに聞くだけでできるようになります。たとえば、欲しいものがあってアプリやWebで調べたり、物知りな友だちに聞いてみるっていうのが、「AIに相談だ!」というようなことになります。

    そして「VR/AR」。フェイスブックはVR/ARを普通のメガネみたいにしたいそうです。今年はOculus Riftが発売されましたが、単なるエンターテイメント機器には終わらないようですね。

    フェイスブックはVR/ARを新たなコミュニケーションツールとしても考えているようです。ゴールドマンサックスは2025年までにVR市場は800億ドルになると予想しています。もしかしたら今私たちが持ってるスマホが、VR/ARのメガネに取って代わる未来があるかもしれません。

    ***

    こうやって明確に10年後のプランがあると、現実味もあってワクワクしてきますね。あれだけOculus Riftの発売で騒いでた自分がちっぽけに思えますよ。もはやフェイスブックはソーシャル・ネットワークの域をこえてるんだなと実感します。アマゾンやグーグルも同じように、企業がソフトウェアやハードウェアの垣根を越えて、自身の理念を実現するという流れは、今後さらに増えそうです。

    最近は誕生日がくると年を感じて少しへこんでましたけど、しばらくはこの未来を糧に生きようと思います。未来に幸あれ。

    image by BUSINESS INSIDERThe Next Web

    source: POPULAR SCIENCEBUSINESS INSIDERThe Next Web

    (K.Yoshioka)