新コードレス掃除機「Dyson V8」。強くなったしゴミも捨てやすくなった

新コードレス掃除機「Dyson V8」。強くなったしゴミも捨てやすくなった

この“ゴミが捨てやすくなった”が一番大きなポイントかも。

Dyson Supersonicの記事でダイソンが持つシンガポールのモーター工場に招待してもらったと記しましたが、そのときのプレスツアー時にほかのアイテムも見てきました。その1つが、本日発表された「Dyson V8」なんですよ。

昨年登場したコードレス掃除機Dyson V6の上位モデルとなる「Dyson V8」。一見するとあまり...いや、ぜんぜん変わっていないように見えますね。

でも詳しいお話を聞くと、使い勝手の部分で大幅なアップデートを果たしていました!

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まず、V6とV8の違い。これは気筒数ではなく、ダイソンデジタルモーターのバージョンを示すものです(参考までにDyson Supersonicで使われているのはDDM V9。DDMはダイソンデジタルモーターの略です)。DDM V2は2009年式コードレス掃除機DC31や2011年式コードレス掃除機DC35に使われました。DDM V4は2013年式のまんまるいキャニスター型DC48に、DDM V6はV6シリーズなどに採用されました。

こうしてみるとダイソンのコードレス掃除機は、DC35からキープコンセプトなんですね。実際には最初期の2006年式DC16も同じアウトラインです。

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左上からDDM V2、DDM V6、DDM V8です。DDM V8とDDM V6のサイズは同じに見えますが、モーターを制御している基板は大きく違います。実は回路を最適化すると共にコントロールソフトウェアのアルゴリズムを変更することで、パワーアップを実現したんですって。

ケース内側を見ると屹立しているコンデンサの数が違います。合計容量に変化はありません(1,000μF×4→1,500μF×2 1,000μF×1)が、本数を減らしたことで基板部のエアフローを改善。チップの冷却効果があがったとのこと。また電源ラインのハーネスを排除、サイズの大きなコネクタと太いケーブルを用いてより多くの電気を流せるようにしました。これによりモーターの回転数は毎分5000回転速くなり11万rpm(!)を実現。出力は350Wから425Wに向上しています。

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と、なると気になるのがバッテリーの持ち具合なのですが、バッテリー容量も2,100mAhから3,000mAhにアップ連続駆動時間も約20分から約40分(通常モード時)と2倍にUPしましたよ。

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左がDDM V8で使われているリチウムイオン(ニッケルコバルトアルミニウム)バッテリーのセル。セルのサイズ、大きくなっていますね。密度も高くなったとか。

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サイクロン部の構造も、コンマ数ミリの形状変化でゴミの分離性能を生かしたまま空気抵抗を低減

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さらに各種吸音対策を施すことで、MAXモード時の騒音を50%ダウンさせることに成功! 聞き比べてみると、なるほど、高域のノイズを抑え込んでいます。

ハイパワーなエンジンを搭載した車であっても、空気抵抗の大きなボディだと燃費も速度の乗りもイマイチ。風切り音もグッと上がります。じゃあ効率を落とさないようにもっと抵抗になっている部分をカットしていこうぜ、ということなのでしょうか。さすがは空気の魔術師。

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バッテリー増量の影響は、本体の重量アップにつながってしまうのは仕方のないところ。本体部分で1.29kgから1.58kgに増えてしまいました。「Dyson Supersonic」と同じく重量バランスも強く意識しているそうですが、それはDyson V8も同じでしょうね。Dyson V6を持ったときの印象を思い出すに、やっぱりちょっと重くなったかなとは感じます。でもパイプを付けて高いところを掃除するときでも、男性ならがんばれば片手でいけますし、ちょっと片手を添えれば何の問題もなく掃除できますよ。もちろん、パイプを外してハンディ掃除機モードに変身させれば片手で難なく掃除できます。女性でも子供でも大丈夫でしょう。

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ソフトローラークリーナーヘッドなど、大きなヘッドをつけていても操作はラクラク。ヘッドの関節のフリクションも低減したかな? 右折も左折もスピーディ。疲れにくいから低ストレス、気楽に掃除できます。

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あまり目立たないポイントですがMAXモードの切り替えもスライドスイッチ式になり、上面に移動しました。Dyson V6はフィルター部分に押し込み式の切り替えスイッチがありましたが、「Dyson V8」のほうが楽に扱えます。わずか5~10cmくらいの距離ですけど、腕を大きめに長めに動かすって何気にストレスを感じるんですよね。。

フィルター部分の回路がなくなったことで、ノイズの低減にも貢献していることでしょう。

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そして、個人的に一番の改善ポイントだと思うところがココ。

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たまったゴミを捨てるときは、サイクロン上部にあるレバーを引くだけ。しかもゴム製のスクレイパーがシェラウドについたゴミもこそぎ落とします。

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これは工場取材時に見せてもらったデモ。従来モデルは湿気ったゴミを吸い取ると、クリア瓶のフタを開けても落ちてくれなかったのですが。

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「Dyson V8」ならこのとおり。ドカっと落ちてくれます。湿気すぎているから微粒子なゴミがクリア瓶に残ってしまうのは仕方ないとして、風呂場の近くや車のなかの掃除をするときには効果絶大ですよコレ。ゴミを貯めすぎてしまったときもゴミ箱にロックオンして一気にシュートダウンです。

大事です大事。モーターのパワーアップもすごいのですが、こーゆーのこそ大事。いままでダイソンのコードレス掃除機シリーズを使ってきた人にこそ深くご理解いただけるポイントかと。一番のアップデートポイントかと。

バリエーションはカーペット中心のおうち、特にペットを飼っている環境にぴったりな「Dyson V8 Animalpro」、微粒子から大きなゴミまでなんでも吸い取ってくれる「Dyson V8 Fluffy 」と「Dyson V8 Fluffy」、両方の性能を一手に叶えてくれる「Dyson V8 Absoluite」の4種類。さらに後日、クルマやボートの清掃にぴったりなハンディモデルも登場するそうです。うーむ、買うならどれにしましょうかね。発売日は5月27日です。

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「実はこんなのもあるんだけどネ」と、シンガポールの工場でも日本での発表会時もプレゼンしてくれたケビン・グラントさんが持っているのは! 開発時に作ったというフルスケルトンモデル! こっ、こういうのこそ売ってほしい!

source: Dyson

(武者良太)

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