数ある中から、たった1社をおろそかにしたばっかりに......。
マイケル・ベイ監督が手がける変型ロボット・アクション映画の「トランスフォーマー」シリーズは、大きな収益が見込めるヒット作だけあり、製作費も莫大です。
そのため、スポンサーから資金を集める必要があり、映像のどこかにロゴや商品を自然な形で忍ばせる「プロダクト・プレイスメント」が頻繁に行われています。そして、それがあからさますぎる!との批判が多いのも事実。しかし、そこがまた本作の魅力の1つというとらえ方もあります。
そんな中、中国のとある会社の宣伝が足りなかったばかりに、パラマウント映画が約27億円の支払いを訴えられているそうです。
GeekTyrantによると、訴えを起こしているのは世界遺産の中国南方カルストを観光させる会社であるWulang Karst Tourism。
しかし、これは単なる旅行会社ではなく中国政府が運営しているので、もしこのプロダクト・プレイスメントに失敗すると中国での劇場公開がすべてなしになってしまいかねない、負の連鎖を起こしてしまうのだとか。
パラマウントにとっては、賠償金の27億円と劇場公開後の収益とを天秤に乗せると、明らかに27億円を支払ったほうが安いそうです。そのため、応じる方向で動いているとのこと。
実はこれより以前に、マイケル・ベイが彼らのために無料でCMを作り、現地で使ったセットや小道具はそこに残してきた、という経緯があります。
もしかすると、それでチャラになったつもりでいたのかもしれませんが......やはり本編に出てこなかったため、不満が爆発してしまったのかもしれません。
では最後に、実際の映像でオプティマスたちが街中で大乱闘を繰り広げるシーンをご覧ください。あちこちにいろんな企業名や看板などが見え隠れしています。
(C) 2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.source: THR via GeekTyrant, YouTube
(岡本玄介)