インドが再利用可能な宇宙開発レースに参戦!
インド宇宙研究機関(ISRO)は5月23日にサティシュ・ダワン宇宙センターから複数回の再利用可能を目指した無人スペースシャトルの初となる打ち上げ実験を成功させました。

スペースシャトルの全長は22フィート(約6.7m)と小型で、重量も1.75トンと軽いものです。このミニ・シャトルは、高度70kmまで上昇したあとブースターを切り離し、再び地球に戻ってくるように設計されていました。が、初の実験ということもあり、完全なかたちで戻って着陸できるところまではいってないかなという予測だったそう。

ISROの科学者の話によると、実際に実験が行なわれた結果は「当初の予想と反して再利用可能な断熱システムの技術があることを証明することができる」結果となったようです。今回の打ち上げ実験の全体のフライトは770秒間。ミニ・シャトルは高度50kmまで上昇したところでブースターを切り離し、高度65kmに達したあとで下降をはじめます。マッハ5の速さで大気圏再突入をして地球に戻りベンガル湾に落下しました。

このインドのスペースシャトル打ち上げプロジェクトが始まったのは5年前。BBCの話によると、かかったコストは1400万ドル(約15億円)と、NASAのスペースシャトルの10億ドル(約1兆円)に比べると、かなりの低コストとなっているようです。サイズも小さいし有人と無人の違いもありますけどインド人の開発力の凄さを感じますよね。
インドでは、完全な再利用可能なスペースシャトルをこれから10年をめどに開発していきたいと意気込んでいるそうです。



Ria Misra - Gizmodo US[原文1, 原文2]
(junjun)