単気筒も、Vツインも、直4も、12気筒だって。
日に日にエレクトリカルパレード化していくクルマ&モーターサイクルですが、いち男子として内燃機関の魅力も熱く語ってみたく。「高回転まで回したときのホンダVTECが!」「ターボサウンドだったら1JZ-GTEだろ。あれヤマハが作ったんだぜ」「スバルのEJ20って長生きだったよなー」「VG30DETTのムッチリ感がなあ...」とかとか。
もしもそんな飲み会があるならインストールしておきたいアプリがあるんですよ。

iOS用の「Trans4motor」(トランスフォーモーター)が、それ。単気筒シングルエンジンからマルチシリンダー12気筒、ロータリーエンジンの動きも表示できるエンジン・シミュレータです。

プリセットされている車種は次のとおりです。
フェラーリ 312T、フェラーリ 599GTB、アウディ R8、フェラーリ 458イタリア、シボレー コルベット、ポルシェ 911、日産 GT-R、BMW M3、ホンダ RC211V、ボルボ 850T-5、マツダ 787B、トヨタ 86、ヤマハ VMAX、トヨタ AE86、オースチン ミニクーパーS、ヤマハ M1、BMW K75、マツダ コスモ、BMW R1200GS、ホンダ VTR1000F、ドゥカティ 916セナ、ホンダ CB450
ハデな車種の中に、直列3気筒のK75だったり、おにぎりなロータリーエンジンのコスモだったりが入っているのが謎。嘘です。大歓迎です。というか2014年式コルベットってOHVの伝統、守っていたんですね。ん、でもCB450ってDOHC4バルブだったかな。2バルブだった記憶があるのですが。

各部をタップすると、パーツ名が表示されるのもポイント。右下のタコメーターアイコンをタップすると回転数も変えられます。各パーツの動きを観察するならアイドリングくらいの回転数にするといいですよ。

画面に表示させるパーツを絞り込めるのも、このアプリの特徴です。ピストンだけ表示させていると、その頑張りっぷりに謎の感動すら味わえます。

自分でエンジンの仕様を入力して、愛車のエンジンのシミュレートを行なうことも可能です。ただしボアは40~150mm、ストロークは7~150mmとなっており、小排気量な原付バイクのエンジンは再現できないケースがあります。カブの49ccエンジンはダメでした。残念。
アプリの価格は350円。ネタとしてはアリです。さらにエンジンサウンドを鳴らせるようになるというDLC(240円)もあります。こちらもまたエンジンの仕様に基づいてシミュレートしたもので、マフラーを通したときのサウンドとは違いますが、やっぱりネタとしてアリです。
いま僕が乗っているバイク(R1100GS)とR1200GSの音の傾向は確かに似ていてなるほどなーと感じましたし、MotoGPマシンのM1とRC211V、F1マシン312Tのエンジン音は明らかに市販車用エンジンとは違っており、構造からして高周波を発しやすいのかといろいろ話が盛り上がりそうですし。
なお今後はOHV(V2)、SOHC、W型エンジンにも対応する予定があるとのこと。旧車好き、ディープなフォルクスワーゲングループ好きもハマりそう!
source: Trans4motor
(武者良太)