ついにGoogleの「Project Tango」が使えるスマートフォン、Lenovoが9月に発売!

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ついにGoogleの「Project Tango」が使えるスマートフォン、Lenovoが9月に発売!

待ちわびていました。

Googleの、野心的で最先端のテクノロジー「Project Tango」を利用できる世界初のスマートフォンがついに発売されます。これまでは開発者向けにしか端末が提供されていませんでしたが、ついに一般消費者も手にすることができるようになります。

Lenovoは、アメリカのサンフランシスコで開催した同社のイベント「Tech World 2016」で、「Phab2 Pro」を発表。

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今年1月のCESで、Lenovoが「Project Tango」端末をGoogleと協業し製品化に向けて準備中であることは明らかになっていました(その当時で、Lenovoは少なくても半年以内に出すと言っていたので、約束通りですね)。今年9月にグローバルで発売予定、日本市場についても検討しているそうです!

Tangoを利用するために、Phab2 Proにはカメラは全部で4つ搭載されています。16メガピクセル (PDAF)の背面カメラ、Tango用深度センサーに、Tango用モーション・トラッキング、そして8メガピクセルの前面カメラ。

ディスプレイは6.4インチでQuad HD (2560×1440)、プロセッサはTangoに最適化されたQualcomm Snapdragon 652(Samsung Galaxy S7に搭載されているものと酷似)、オーディオは、Dolby Atmos、Dolby Audio Capture 5.1(ちょっと不思議だけど)。かなりのスペックが積まれていますね。

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スマートフォンの性能は、ここ最近は成熟しきってしまって、完全に停滞していると思っていました。テクノロジー的なイノベーションは全ありませんでしたが、Project Tangoはこれを覆すでしょう。

より良いVRやARの体験、屋内のナビゲーション、そして面白くて魅力的なゲーム…提供するサービスは、そのProject Tangoの壮大な可能性と比べると、まだまだこれからだと思いますが、全ての可能性が秘められています。

私はPhab2 Proを少し使った後、自分のiPhoneが波形で窓のサイズを測れなかったり、恐竜を部屋に招き入れることができないことをとてもつまらなく感じたくらいです。

このレノボのPhab2 Proが完璧なものかどうかはわからないけれど、ギーク魂がそそられる製品であることは間違いありません。あれだけのカメラやセンサーを搭載しておいて値段は499ドルから(約5.3万円)展開するというのだから、これは買っちゃうでしょう。

さらにLenovoは、Project Tangoを搭載していない廉価版の端末も発売予定で、300ドル(約3.2万円)でデュアルカメラ搭載の「PHAB2 Plus」、200ドル(約2.1万円)で「PHAB2」200ドルで展開予定です。9月が楽しみ、そして日本でも発売されますように!

Alex Cranz - Gizmodo US[原文
(mayumine)