お風呂かよ。
ペルシャ湾に停泊していたイギリスの軍艦6隻が壊れるという事件がありました。原因は、海の水。水がね、熱すぎるんだって。
先日、イギリス海軍は英国防省に対して、海軍が保持するミサイル駆逐艦である45型駆逐艦の電気系統不具合を報告しました。原因となっているのは、海水温度の上昇。軍艦のタービンがオーバーヒートしてしまい、電力を作り出せず、電気系統に支障が起きているというのです。
1隻何十億というこの軍艦を開発したロールスロイスやBAE Systems Maritimeは、この報告に対し、そもそも今のような環境下(=気候変動によって温まった海)で利用される作りにはなっていないと主張。ペルシャ湾は底が浅いことから湾の外よりも熱を吸収しやすく、地球上で最も暑い場所の1つと言われています。通常の海水温度は24〜32℃程度です。
今年の暑さはかつてないレベルだと言われていますが、ペルシャ湾は、ここ数カ月酷暑を記録中。ドバイからベイルートへと伸びたヒートドームと呼ばれる現象で、地球観測史上2位の猛暑も記録しました。イランのBandar Mahshahrの街では、大気の体感温度が74℃となっていますが、気候変動の影響で、今後はこの暑さが常になってしまう可能性も。今世紀末には、ペルシャ湾一帯は人間の住めない環境になるという研究レポートもあがっています。
地球温暖化、気候変動、今年は暑いといくら言っても、いまいちピンときていなかった世界も(私も)、海水が熱くて船が壊れるレベルといえば、事の重大さがわかります。地球、大変なことになっています。
わかったけど、どうしよう。どうしたらいいの!?
image by LA(Phot) Nicky Wilson/MOD [OGL] via Wikimedia Commons
source: CNN, Parliament UK
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(そうこ)