ロゴの見える化とは?
Mozillaは、ウェブブラウザFirefoxを提供する非営利団体です。が、団体名よりもブラウザ名のほうが認知度高いですね。その理由を、MozillaのクリエイティブディレクターTim Murray氏は「ブランディング力」にあると語ります。ブランディング力とは、ロゴやテーマカラー、使用フォントなど、企業や団体の顔となるアイデンティティのこと。Mozillaは、これが上手く展開できていないというのです。ならば、リデザインするまでのこと。今回、再ブランディング制作において、Mozillaはプロセスの見える化を掲げています。制作、選考の過程を公表し、コミュニティからのフィードバックを募るというのです。まさに、Mozillaの概念である「オープンソースによる自由で透明性のあるインターネット」をそのまま体現する制作プロセスとなります。
ロゴと言えば、日本でも東京五輪の最初のロゴの選考基準が不透明だと問題になったばかり。また、最近はロゴデザインを変更すると、発表後にSNSで話題になるケースが多いですが、主にマイナス意見が目立ちます。例えば、Airbnbは「卑猥に見える」と、Uberは「Uじゃなくてわからん」と。
ユーザーの意見が見える化しやすい現代ならば、いっそのこと完成&発表前から見える化してフィードバックを得るというのは、上手い手段だと言えるでしょう。特に、今回のMozillaはロゴを公募するわけではなく、そのプロセスを公開するという、これまた上手いバランス。さすがオープンソースの専門家だけのことはあります。
昨日の22日から始まった今回の試み。どんなものになるのか楽しみですね。
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source: fastcodesign
(そうこ)