ビジネスチャンスもゲットだぜ!
リリースされるやいなや、社会現象と化しているスマホ用ARゲーム「Pokemon GO」。スマホの位置情報を利用するというゲームの性質上、歩き疲れて脚の痛みを訴える人が続出しているようで…。それを好機とみたのか、米国ではさっそくUberタイプの「Pokemon GO乗車サービス」が誕生したというから驚きです。
全米各地で出始めたそうしたサービスの広告によると、1時間あたり20ドル(約2,080円)前後でお抱え運転手が街中を巡るライドを提供してくれるとか。お金を払えば、あとは車内でゲームに没頭するだけ!というわけです。しかも無料のスナックやスマホの充電、Wi-Fiなどを完備したドライバーもいるそうで、至れり尽くせりなサービスです。
大手クラシファイド広告サイトCraigslistに掲載されている広告の一部をご紹介します。まずはポートランドのCraigslistに載った広告から。
売ります:Pokemon GOのためのライド
あなたがPokemon GOをプレイする間、ポートランドメトロ地区をドライブします。ライドには、スナックやドリンクが含まれます。
1人につき30ドル(約3,100円)
全てのポケストップやジムトレーナーを巡る2時間のライドが含まれます。
お次はニューヨークのCraigslistに掲載された広告。
タマゴをかえらせたり、ポケストップやジムに立ち寄ったり、アイテムをゲットするためにこの暑さや湿気の中、雨の中を何kmも歩きたくないって? 近所じゃ見かけないポケモンをお探しで? Pokemon GO体験を安全で快適なものにしましょう。ポケモンのために近隣3州周辺を運転しています。どんな農道も走ります。昼も夜も空いています。どんな種類のドライブがいいのか(目的地があるのか、街中を巡るのか)、日時、所属チーム(私はMystic)をメールでお知らせください。みんなが楽しめるドライブになるように手配します。
待ち合わせ場所を決めたいので、メールをください。ユニオンスクエアか(ブルックリンの)アトランティック・モールはどうでしょう?
T&LCライセンス取得済みのドライバーで、5人乗りの乗用車(2016年モデルのトヨタ・カムリ)を所有していますが、QOLから乗客は3人までとしています。
車内にはiPhone、Thunderbolt、Apple Watchとmicro-USBの充電用ケーブルあり。
Wi-Fiあります。
ボルチモアではあなたがポケモンゲットに勤しむ間、1時間25ドル(約2,600円)でドライブしてくれるという男が広告を出しています。
ボルチモアのポケストップやジムを回るお抱え運転手がほしいと思ったことはありませんか? その望みを叶えます。1時間かけてボルチモアにあるポケストップやジムへとドライブして、ポケモンを捕まえるお手伝いをしますよ。メリット
1.汗ひとつかくことなく歩数をゲット! ―タマゴが孵化するスピードで運転するので、タマゴをかえせますよ。
2.どこにでもいきます―ボルチモア市内で行きたいところを巡るか、私が事前に考えたルートかを選べます。
3.慌てる必要なし―自宅まで送迎もできますし、ハムデンで待ち合わせも可能。
4.いろんなポケモンをゲットしよう―さまざまな種類のポケモンを探すためにボルチモアをくまなく探検しましょう。詳細についてはお気軽にお問い合わせください。支払は現金もしくはVenmoで。
掲載されている広告の中には、ただ単に仲間が欲しいだけの内容もありました。サンフランシスコ版のこの広告は、午前1時にポケモン探しに出掛けられる仲間を募集するもの。金額についての記載はありません。
しかし、午前1時にPokemon GOで遊びたがる匿名の人の広告にこたえるってどうなんでしょう…。なんだか不気味であまりいい考えとは思えませんが。
Pokemon GOのようなゲームを進めるのにUberやLyftを使おうとする人もいますが、それは提供されるサービスに対して求めるサービスが異なるというもの。というのも、UberやLyftはある場所から他の場所へと乗客を運ぶサービスであって、道中で何度も立ち寄るものではないのです。
なのでこれはチャンスとばかりに、Pokemon GOプレイヤー向けにところどころでストップするUberタイプのPokemon GO乗車サービスが生まれたというわけです。
Pokemon GOが日本に上陸したら、こういったビジネスも上陸する…のかもしれません。
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source: Twitter
Matt Novak - Gizmodo US[原文]
(たもり)