自己顕示欲は捨てられない。
今や生活の一部となったSNS。それは、塀の中の人々にとっても同じのようです。
Renea Roysterさんは、囚人が刑務所からでもFacebookなどのSNSに投稿できるサービスを開始し、今では前職のスーパー店員より稼げるようになったとか。
仕組みは、囚人と「文通相手」になること。インターネットが使えない囚人に代わり、紙に記載された「投稿依頼」を代理で入力する、というわけです。
料金プランは豊富。20ドル(約2,000円)で、3カ月間文通相手を探す広告を掲出。50ドル(約5,000円)支払えば、3カ月Facebookの投稿を代理で行なってくれます。毎月125ドル(約1万2800円)のプランなら、インターネットに関することをつきっきりでアシストしてくれます。刑務所の中で小説を執筆する人を手伝うため、中世イギリスについて調べたこともあるそうです。
ちなみに、互いの名前をタトゥーで掘りあうほどラブラブなRoysterさんのボーイフレンドは、ケンタッキー州の刑務所で服役中。仕事とプライベートの一挙両得というわけですね。
しかしこのビジネス、法的にOKなんでしょうか。テキサス州では今年の4月、囚人のSNS上での活動を禁止する規則が設けられました。Facebookは、囚人が同サービスを利用するのは危険だと第三者が判断した場合、それを報告できるフォームがあります。
塀の中にいても辞められないSNS。怖いのは囚人ではなく、その中毒性なのかもしれません…。
source: The Marshall Project
Angela Chen - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)