とはいえ、このほどFDA(アメリカ食品医薬品局)は、厳密にタバコと定義されていなかった、シガー(巻きタバコ)や水タバコとともに、電子タバコを18歳未満に販売することを違法と定める新法を施行。米国内での喫煙最低年齢は18歳ですが、その年齢に達さない未成年は、電子タバコの購入が許されなくなりました。
若者による従来のタバコの喫煙問題が、この10年間で大きく減少した一方で、別の種類のタバコ製品の使用は急増してきた。その結果として、子どもたちが中毒に陥る危険が増している。その代表的な例が、高校生による電子タバコの使用だ。
FDAのタバコ製品センター、Mitch Zeller長官は、新法の施行発表にあたって、このようにコメントしています。過去5年間で、米国内の高校生による電子タバコの使用率は900%も増加! あらゆるタバコがもたらす害から子どもたちを保護するため、電子タバコも未成年には違法な喫煙であり、ただちに使用をやめるようにとのメッセージが公式に出されたとの説明がなされています。
また、FDAは、あらゆるタバコ製品のパッケージに表示する、喫煙の危険を警告するラベルに関連した規制を強化。どのように健康面で有害な影響がもたらされるのか、より明確に表示することが義務づけられました。電子タバコも危険な喫煙の習慣に変わりないとの正式判断が、はっきりと米国内で示された形です。きっとこの流れは世界へ広がっていくのでしょうね。
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source: FDA
Eve Peyser - Gizmodo US [原文]
(湯木進悟)