そろばんから電卓まで、四則演算のためのツールを開発してきた人類の歴史がまたひとつ動きそう…とまではいきませんが、世にもユニークな計算機は誕生しました。
漫画家のJason Shigaさんによって手掛けられた紙の計算機です。使用方法は、Numberphileのスタッフとともにつくられた以下の動画で説明されています。
計算機は2進法になっていて、最初に0か1の数字を選びます。0の場合は小さなフリップをめくって、次に足す数を選びます。1の場合はそのまま進み、次に足す数を選びます。
この動画では1つ目の数に1が選ばれたので、そのまま次の数に進みます。2つ目の数に0が選ばれたので、この場合はフリップをめくって進みます。ここから0 1の計算がスタート。あみだくじのように線をなぞっていき、イコールを通過してさらに線をなぞると…そこにあるのは0の数字。
…なのですが、それを通り越してさらに線をなぞると1を通過し、最後にENDのマークに到着します。ということで0 1=1という答えが出ます。
動画では、引き続き「0 0」と「1 1」の計算も行なわれています。
計算方法はとにかく線に沿ってなぞっていく方式ですが、フリップの裏表に描かれた線は、裏返すと他の線と繋がるところがポイント。フリップをめくることで、線が変わり正しい答えまでたどり着くことが出来るというわけです。
しかし、0か1かという究極の選択肢しかないので、求めたい答えは正直、計算機いらずかもしれませんね。でも、これで終わりじゃないんです。
実は、数学的アプローチに関連した漫画プロジェクトを企画しているという彼ら。Shigaさんは具体的に何のために紙の計算式をつくったのか、いったい紙の計算機は何に使われるのか...詳しくは動画の続編にて公開されるそうです。
Top image by YouTube - Numberphile
source: Mental Floss
Jennifer Ouellette - Gizmodo US [原文]
(Rina Fukazu)