地球には、同じ毎日なんてないのです。
地球から160km離れたラグランジュ・ポイント1地点。青いマーブルが印象的な地球の1年を見事に捉えたのは、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の人工衛星「ディープ・スペース・クライメイト・オブザーバトリー(DSCOVR)」です。

撮影はNASAのEPICカメラで2時間ごとに行なわれ、科学者のJay Hermanさん率いるチームによって3,000以上の写真が収められました。
大陸、砂漠、森林、海や川といった地球ならではの特徴だけでなく、完成した動画では2015年8月から2016年7月までの地球の天候システムの摂動が捉えられています。
多様な生き物たちが日々忙しく暮らす地球の1年は、宇宙から見ると嘘みたいに静かで美しいもの。くるくると地球が回る様子はぼーっと見つめているだけでも飽きなさそうですが、動画の見どころはずばり1:50あたり。2016年3月8日に見られた日食がはっきりと確認できるのでお見逃しなく。
今回のDSCOVRやEPICカメラは通常、オゾンや地球の大気に含まれるエアロゾル粒子レベルの観察、雲の高さ、植生模様、紫外反射の計測など科学的な調査に用いられています。
source: NASA
George Dvorsky - Gizmodo SPLOID[原文]
(Rina Fukazu)