絶対に観ておきたい80年代の傑作ホラー映画10選

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  • author 中川真知子
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絶対に観ておきたい80年代の傑作ホラー映画10選

今年は空前の80年代ブーム

ドラマにしても音楽にしても80年代を意識した作品がヒットしたり、80年代に大ヒットした玩具が再び脚光を浴びていますよね。

映画においても、80年代作品のリメイクやリブートが盛んですし、80年代要素を詰め込んだショートムービーが人気を博したり、当時の大スターを集結させた高齢アクション映画がシリーズ化したり、これまでにないほどもてはやされています。

そんなブームにのって、いまこそ改めて知っておきたい80年代。今回は、その時代の中でも最も輝いていたホラー映画に注目したいと思います。

では、Cheetsheetが選んだ絶対に観ておきたい80年代の傑作ホラー映画10選をどうぞ。

「シャイニング」(1980年)

家族が乗った車が曲がりくねった道を走るオープニングからして、一筋縄でいかない雰囲気が漂うスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」。

呪われた屋敷を舞台にしたホラーのハードルを上げた作品として語り継がれています。

「13日の金曜日」(1980年)

「シャイニング」と同じ年に公開された「13日の金曜日」。スプラッターホラーの代名詞とも言える本作はホッケーマスクのジェイソン坊やで有名ですが、本作のモンスターはジェイソンママ

しかし、数多くの死人やセックスシーン、暴力描写の激しさは後のスラッシャーフィルムに多大なる影響を与えてきたこと、ラストの坊や出現シーンはママの暴虐を上回る怖さだったことを踏まえてシリーズの最高傑作としてチョイス。

「チェンジリング」(1980年)

アンジェリーナ・ジョリー主演作ではなく、ピーター・メダック監督の割と知られていないクラシック・ホラーのほう。

オリジナル版を見たことがある人は「隠れた名作」といい、日本で劇場版を見た人は「ふ、ふざけるな!」と怒ったという伝説(?)のカルト・クラシックホラー。

日本版の何が問題だったのかというと、イメージソングとしてヒカシューの「パイク」がエンディングに使われていたところ。ヒカシューは全く悪くないのですが、雰囲気をぶち壊しというか、せっかくの映画の怖さを「パイク」に全部持って行かれる衝撃。それも含めて、いろいろ感じてほしいサイコスリラーホラーです。

「死霊のはらわた」(1981年)

当時アマチュアだったサム・ライミ監督が製作した、元祖山小屋恐怖症映画。続編になるにしたがってコメディ要素が増しつつも作品のクオリティが下げない良作。2013年のリメイクや、2015年に放送された「死霊のはらわた リターンズ」も大ヒットし、オリジナルの力強いコンセプトを世間に見せつけたことでも話題になりました。

「ポルターガイスト」(1982年)

曰く付きの土地、霊と交信できる天使のようにあどけない子供、ゴア描写ーー、「ポルターガイスト」にはホラー映画を盛り上げる要素がてんこ盛り。怖すぎず、時にユーモアもあり、しかし視点を変えればとっても怖い。興行成績的にも大成功したホラー映画の金字塔と言えるでしょう。

「遊星からの物体X」(1982年)

公開が「E.T.」と重なってしまったために興行成績的には成功しなかったジョン・カーペンター監督の南極ホラー。しかし、クリーチャーのデザインといい、余韻を残すエンディングといい、何度も見て解析したくなる中毒性を持っています。

「エルム街の悪夢」(1984年)

焼けただれた顔に鉤爪、夢の中に登場しては罪のない若者をいたぶり殺す恐怖の殺人鬼フレディ・クルーガー。ウェス・クレイブン監督をホラー界の帝王にのし上げた作品です。

「エイリアン2」(1986年)

ホラーの続編がオリジナルの出来を上回ることはあまりありませんが、「エイリアン2」は別格。宇宙版ベトナム戦争と言われる本作は、骨太のストーリーラインに加え無数に繁殖したエイリアンが登場。前作を超えるアクションとスリルで、傑作SFホラーのひとつと言われています。

「ニア・ダーク/月夜の出来事」(1987年)

街を徘徊するバンパイア+ウェスタン+ロマンス+ホラーのゴチャ混ぜ吸血鬼ムービー。最初から最後まで特にダレることもなく、ハラハラドキドキ。現代に生きるバンパイアのリアルな血なまぐささが巧く描かれています。

「チャイルド・プレイ」(1988年)

この作品を子供の頃に見たのならトラウマものだったのでは。シリアル・キラーの魂が乗り移った人形と、その人形を手に入れてしまった少年。大人に理解してもらえない恐怖は、子供心に絶望を感じさせるほど。

いつの時代になっても、傑作人形ホラーといえば「チャイルド・プレイ」なのです。


懐かしく感じる人、古臭く感じる人など様々だと思いますが、現在のホラー映画にも繋がるこれらの作品をこの機会に観てはいかがでしょうか。

source: Cheetsheet

中川真知子