人工知能の作る音楽とは。
以前Googleが「Magenta」プロジェクトのひとつとして、人工知能(AI)が作曲した音楽を公開していました。今度はソニーコンピュータサイエンス研究所(SONY CSL)が、作曲するAIを開発しました。こちら、得意な作曲ジャンルはありません。「〇〇風」といっていただければ何でもできます。というのも、この作曲AI「Flow Machines」は、データベースにある膨大な曲から、音楽のスタイルを学習するからです。
音やメロディー、テクニックを掛け合わせ、どんなジャンルの曲でも作り上げることができます。AIによる作曲は、さまざまなジャンル、作曲家の曲から集めた1万3000ものリードシートが組み込まれたデータベースを作るところからスタート。次に、作りたい曲のスタイルを人が選択。できたメロディーを繋げあわせて完成。途中、人間の手を借りる作業もあります。最終的なミックスも人間が担当。
説明するより聞くが早し。例えば、AI作曲のビートルズ風はこんな感じ。タイトルは「Daddy's Car」。編曲、プロデュース、歌詞には、フランスの作曲家Benoit Carre氏が参加しています。
アメリカを代表する作曲家、アーヴィング・バーリン、デューク・エリントン、ジョージ・ガーシュウィン、コール・ポーターをミックスしたスタイルがこちら。タイトルは「The Ballad of Mr Shadow」。
この2曲、2017年発売のAIポップアルバムに収録予定とのこと。AI作曲家のメジャーデビューは目前です。
source: Flow Machines
(そうこ)