いま手に入る未来。iPhone 7/7 Plus:ファーストインプレッション

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    いま手に入る未来。iPhone 7/7 Plus:ファーストインプレッション

    最近、未来を2つ手に入れました。

    私事ですが、「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」「Apple Watch Series 2」が発表されたApple(アップル)のイベント当日・2016年9月8日(木)、次女が生まれました。そういえば2年前のイベントのころも第一子の予定日が近くてドキドキしていたのですが、今回は完全に重なりました。

    妻から破水の連絡があったのがイベントの終盤。ギリギリ最後までストリーミングを見て会社を飛び出して病院へと向かい、出産に間に合うことができました。母子ともに健康で、娘はすくすくと(妻の実家で)育っています。これがひとつ目の「未来」。

    もうひとつの未来

    いきなりプライベートな話をしてすみません。そしてもうひとつの未来が「iPhone 7/7 Plus」です。

    僕が買ったのは「iPhone 7 Plus」。iPhone 6のときは無印にしましたが、6sでPlusに。もうこうなると戻れません。しかも、今回はデュアルレンズになったので、迷いはありませんでした。

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    カラーバリエーションはブラックとジェットブラックを含めた全5色。外観の基本コンセプトはiPhone 6から踏襲されています。

    新色のジェットブラックの仕上げは溜息がでます。裸で使うひとはメガネ拭きが手放せなさそうですが。

    ジェットブラックをアンボックスした動画の後半で耐水性能を試しています。

    iPhone 6からの基本コンセプトを踏襲しながらも、いままで待ち望んでいた耐水性能をついにそなえました。ということは、かなり周到に用意されたシナリオだったということです。この筐体をベースに耐水を実現しようというゆるぎない思いがあったはず。そういう意味では「iPhone 7/7 Plus」はある種の到達点を迎えたといっても過言ではないでしょう。

    物理ボタンからセンサーへ。iPhone 7でホームボタンはどう変わったのか5

    ホームボタンは物理ボタンからセンサーへ。

    耐水性能を実現するためというのもあるでしょうが、可動部がないことでホームボタンに起因する故障はかなり減るはず。最初はロック解除にホームボタンを押し込まなければならないのに少しとまどいましたが、タプティックエンジンによる触覚のフィードバックはApple WatchやiPhone 6sの3D Touchを使っているのであっという間に慣れました。

    比べてみるとよくわかる! iPhone 6s vs iPhone 7 vs iPhone 7 Plusカメラ性能をじっくり見てみましょう

    この夏にはシリーズ累計10億台目がユーザーの手に渡ったというiPhone。世界一使われている(つまり、決定的瞬間をもっとも多く捉えているであろう)カメラも、すさまじい進化をとげました。

    iPhone 7、iPhone 7 Plusどちらにも搭載されている、手ぶれ補正付き、F値1.8の広角28mmカメラ。従来の1.5倍もの光を取り込むことで、躍動感のある写真や暗所での撮影が可能になりました。

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    iPhone 7 Plusの2倍ズームで撮影

    個人的にはiPhone 7 Plusに搭載された56mm換算の望遠カメラに食いつきました。ふだんもっとも使っている一眼はソニーのα 7に「SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z」の組み合わせ。自分としてはしっくり来るこの画角とほぼ同じでiPhoneでも撮影できるというのはうれしすぎます。

    iPhone 6sのファーストインプレッションでも期待をつづった「Live Photos」は、すでに自分にとって必須の機能になっています。

    明るい?黄色い? それとも…。iPhone 7の液晶チェック2

    いっぽうで少し気になったのがRetina HDディスプレイ。25%明るく、25%色域が広がったそのディスプレイは、いままでのiPhoneに慣れた目で見ると少しだけ黄色く感じました。Night Shiftモードなど、目への負荷への気配りを忘れないAppleだからこそ暖色系に振ったのか、それとも今まで以上に色再現性を突き詰めていった結果なのか、現段階ではわかりません。個体差でないことを願います。

    そのほかにも、ステレオスピーカーや、ライトニング端子対応のEarPods、そしてすべてを支えるチップのパワフルさ、伝えたいことはいっぱいありますが個別の記事にゆずることにします。

    いま買える未来

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    ワイヤレスになりつつも従来のEarPodsよりははるかに良い音だという「AirPods」(10月下旬予定)、FeliCaに対応し満を持して日本に上陸する「Apple Pay」(こちらも10月下旬予定)、そして背景をボカして人物を浮かび上がらせる「被写界深度エフェクト」(年内予定)。

    いずれも「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」の発売には間に合いませんでしたが、それを楽しめる「未来」をいま買ったと思っています。iPhoneに欲しかった、そして最後まで残っていた、いくつかのピースがこれですべてそろう。そういう「未来」です。

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    トップ画像の再掲ですが、実はジェットブラックに貼ったステッカーの「We come from the future.」はギズモードの新しいタグライン。

    この「We come from the future.」ロゴに「2017」という文字が隠れているのがわかりますか? これには少し未来から情報を届けたいという僕たちの思いが詰まっています。2017年には「AirPods」と「Apple Pay」と「被写界深度エフェクト」、そのすべてを使っていることでしょう。

    そして今日、次女のへその緒がとれました。発表の日に誕生し、発売の日にへその緒がとれる。勝手ながらシンパシーを抱いてしまいました。えーと、言うか言うまいか迷ったのですが…

    次女の名前は「七海」といいます。理由は聞かないでいただけると幸いです…。

    source: Apple

    (松葉信彦)