リアルゴーストバスターズですね…。
不動産の事故物件情報を調べられるサイトといえば「大島てる」ですが、香港にも同じようなサービスができたみたいです。ただ大島てるとちょっと違うのは、それがポケモンGOにインスパイアされたアプリで、事故物件にスマホをかざすと事故情報が見られる、という仕様になってることです。
Motherboardによると、香港の不動産会社「Spacious」が事故物件データを1300件ほどデータベース化し、それをポケモンGO風アプリにしてしまいました。Spaciousのアプリを開いて事故物件に近づくと、「1LDK・45平方メートル」みたいな物件情報とともにオバケのアイコンが表示されます。アイコンをタップすると、そこでの「事故」がどんなものだったか、詳細が表示されます。たとえば2014年に女性ふたりが拷問の上殺害された「J Residence」の前では、「31階のイギリス人銀行員の部屋で、インドネシア人女性ふたりの遺体が発見されました」と表示、という具合です。

Spaciousのブログによると、中国には風水思想が根付いていることから事故物件は敬遠されがちで、価格が大きく下がります。逆に、そういうことを気にしない若い人とか外国人にとっては事故物件はお買い得、ということで、このアプリを作ったみたいです。
でもなんでAR?というと、SpaciousのCEOであるAsif GhafoorさんはSouth China Morning Postでこう語っています。
最近拡張現実(AR)が気になっていたんですが、7月にポケモンGOが出てうまくいっているのを見て、ウチのアプリにも可能性があるなと思って。
なるほど…なかなかテクノロジードリブンな不動産屋さんみたいです。Spaciousは香港だけでなく中国本土と台湾の事故物件情報も持っているそうなので、そちら方面にいらっしゃる方は試してみてもいいかもしれませんね。SpaciousアプリにはAndroid用とiOS用があります。
ただなんというか見せ方的に、非常に生々しいゴーストバスターズというか、実際使うのはちょっと怖いですね。でもSpaciousではさらに、このアプリにオバケをやっつけるゲーム機能も追加しようかとも考えてるみたいです…。
こんな面白いアプリもありますよ:
○世界の名所で立ちション体験ができるVRゲームが登場
○世界を破滅させた大統領がジャンプで銀河を目指すスマホゲーム「JRUMP」
○DIYの必需品になるかも…スマホで壁の中を透視できちゃうデバイス「WalabotDIY」
image by Angela Schmidt / shutterstock.com
source: Motherboard, South China Morning Post, Spacious, 大島てる
(福田ミホ)