Galaxyみたいな?
くるぞくるぞとうわさされ続けている、2017年登場予定の次期iPhone(通称:iPhone 8)の大刷新。これについてNikkei Asian Reviewは「iPhone 8はカーブ有機ELディスプレイを搭載するだろう」と伝えています。
この情報の出処となったのは、シャープ重役のTai Jeng-wu氏。シャープを買収し、iPhoneの組み立てを担当する鴻海(Foxconn Technology Group)の重役でもある彼は、iPhoneの製造から部品調達までを知ることができる興味深い立場にあります。
Jeng-wu氏は台湾の大同大学にて、「iPhoneの進化は続いており、LTPS(低温ポリシリコン:液晶の一種)から有機ELへと移行するだろう。この決断が市場に受け入れられるかはわからないが、そうしなければイノベーションは起こせない。これは重大な決断になるだろうが、Apple(アップル)にとっては好機でもあるね」と語っています。
たしかにAppleは先日の業績発表で15年ぶりとなる減収減益を発表しており、それはiPhoneのイノベーション不足が原因だとも指摘されています。今のAppleとiPhoneには、なんらかのテコ入れが必要なのは明らかでしょう。
彼は続けて、「我々は新たな有機ELパネルの製造施設を日本で建造しており、米国でも有機ELパネルの製造は可能だ。もしキーカスタマー(おそらくApple)が希望すれば、もちろんその声に応えるよ」としています。
米国での製造といえばすっかり更新の止まってしまったMac Proを思い出しますが、来年のiPhoneにも「米国で組み立てられました」という刻印が入ることになるのかな?
有機ELは液晶と比べてシャープでコントラスト比が高く、曲げることが可能などの特徴があります。すでにサムスンはGalaxy S7 edgeやGalaxy Note 7に有機ELディスプレイを採用しており、その美しく曲げられたディスプレイはみなさんもご存知の通り。これがiPhoneにくるとすれば、素直に喜ばしいことではないでしょうか。
Jeng-wu氏はどの時期のiPhoneに有機ELディスプレイが搭載されるのかを明かしていません。が、以前MacRumorsはiPhone 8の5.5インチ/プレミアムモデルに両面がカーブした有機ELディスプレイが搭載されると伝えています。また実績のあるアナリストことKGI証券のミンチー・クオ氏も「iPhone 8にはカーブした有機ELディスプレイが搭載され、ガラス製の筐体素材の採用でiPhone 4風のデザインになる」と報告しています。
Appleがこれまでのパターンを変えなければ、iPhone 8は来年の9月ごろに発表されることでしょう。ホームボタンがなくなるともうわさされるiPhone 8ですが、初代iPhoneのように消費者の心をガッチリとつかむプロダクトになれるのでしょうか?
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source: Nikkei Asian Review, USA Today
Michael Nunez - Gizmodo US[原文]
(塚本直樹)