重力も人の手で変えられる時代。
広島大学発のベンチャー企業である、スペース・バイオ・ラボラトリーズ社が開発した重力制御装置、「グラビテ(Gravite)」が、NASAのケネディ宇宙センターに採用されたと、同大学から発表されました。グラビテが導入されたのは、ケネディ宇宙センターに新設された微小重力シミュレーターセンター内。同時に、同大学大学院の弓削類教授が、センターの諮問委員会委員に就任したとのことです。
回転により重力の方向を変える装置は今までにもありましたが、この装置が凄いのは、宇宙ステーション内と同じ0.001Gを再現できるだけではなく、2Gや3Gといった、過重力環境を作ることも可能な点。これは世界初となります。
以下がその動画。再生医療、宇宙生物学、創薬などの研究に活用できるそうですよ。
同社は今後、グラビテの世界展開をしつつ、高齢や病気による筋肉や骨の萎縮、長期の寝たきりから来る体調不良などの治療の研究にも応用していくとのこと。
「重力制御装置」って響きがとにかくかっこいいですが、日本発の技術が人類の発展に寄与することを期待したいですね。
宇宙へはばたけ日本の技術:
○彼は今どこに? JAXAのサイトで「はやぶさ2」の軌跡を追う
○あれから6年。はやぶさが持ち帰った微粒子から、40億年以上前の痕跡発見
○JAXAらが挑む。美しくダイナミックな木星オーロラの謎
image by スペース・バイオ・ラボラトリーズ
source: スペース・バイオ・ラボラトリーズ via 広島大学
(渡邊徹則)