劇場アニメと人気マンガ/アニメの実写映画が続々と作られ、ハリウッド映画版も増えている昨今ですが、皆さんの今年のベストアニメはなんでしょうか?
ギズモード・ジャパンの中の人が選ぶ「2016年ベストアニメ」は以下の通りです。suzuko(ギズモード・ジャパン編集部 副編集長)
【1位】響け!ユーフォニアム2
【2位】ラブライブ!サンシャイン!!
【3位】NEW GAME!
【4位】聲の形
【5位】灼熱の卓球娘
【6位】宇宙パトロールルル子
【7位】ポッピンQ
【8位】たまゆら ~卒業写真~ 第4部
【9位】3月のライオン
【10位】傷物語〈II 熱血篇〉
今年は悩みました。難しかった。
『響け!ユーフォニアム2』は身体の芯がびくっと震えるシーン、うれしいような恥ずかしいような、見ているとき思わずクッションで顔を半分隠してしまうようなシーンなどがとても見ごたえ、そして感じ甲斐(造語)がありました。人と人との関係性と、コンクールに、音楽にかける想いをぶつけあう吹奏楽部の彼女たちがもがく空気が見事に描かれています。コンクールで金賞ゴールドを目指した吹奏楽経験者は必ず楽しめる作品です。
「今日も1日がんばるぞい」でアニメ化前から注目作だったゲームつくる系アニメ『NEW GAME!』は、きらら系の到達点のひとつではないでしょうか。キャラクターがかわいい。すべてはこれを支えるための絵であり、動画であり、声であり、演出、シナリオなのですね。自らもゲーム制作会社のデザイナーとして活躍する一方、新人で後輩である主人公の涼風青葉(がんばるぞいの子)の教育係であり、憧れの存在の八神コウ。最終回で彼女が空を見つめるシーンがいまでも頭に残っています。
それから各所ではあまり盛り上がっていないようなのですが、『灼熱の卓球娘』は必見。正直キャラデが苦手な部類だったのですが、演出が最高です。
あと、音楽は『NEW GAME!』、『灼熱の卓球娘』、『あんハピ』がすばらしかった。OP/EDも劇伴も。
勝山ケイ素(ライター)
【1位】クロムクロ
【2位】機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 二期
【3位】ふらいんぐうぃっち
【4位】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
【5位】僕だけがいない街
【6位】Re:ゼロから始める異世界生活
【7位】アクティヴレイド -機動強襲室第八係-
【8位】Dimension W
【9位】宇宙パトロールルル子
【10位】ばくおん
意欲的なオリジナル作品と精度の高い原作ものが次々に放送され、ラインナップを見るだけでも楽しい一年でした。中でも癒し要素が突き抜けていた『ふらいんぐうぃっち』と、渋さに振り切った殺伐SF『鉄血のオルフェンズ』は最高ですね。僕も新米魔女と一緒に山菜を摘んだり畑を耕したりスローライフしたいです。そして日常の癒しと、死をしっかり描くシリアスさの両方を併せ持っていたのが日常系ロボットアニメ『クロムクロ』。目立たないながらも隠れた名作です。すべてのキャラクターに生活感があり、ふとした会話の魅力が視聴者を飽きさせません。時を超えて目覚めた若き戦国侍と現代の高校生達が居場所や将来に悩む青春劇と、「鬼伝説の正体は宇宙人」という設定や白兵戦に徹するロボットなどの渋いSF要素が合わさった特異な作風がツボでした。侍が現代に慣れだしてネットの知恵袋に質問するなんて場面もあるので、未見の方は是非。
それにしても動画配信サービスは便利です。今年は気になる作品をテレビでリアルタイム視聴し、見逃した話題作は配信でチェックするスタイルでいろいろな作品に触れられました。『リゼロ』はそうやって後から観て、レムとラムの人気に納得し、自分はベアトリス派になりました。
来たる2017年冬は、日本アニメ(ーター)見本市第1話「龍の歯医者」の長編化作品も放送されますね。アニメから目が離せない年が続きそうで楽しみです!
ヨコヤマコム(ギズモード・ジャパン編集部)
【1位】傷物語
【2位】はんだくん
【3位】田中くんはいつもけだるげ
【4位】僕だけがいない街
【5位】Re: ゼロから始める異世界生活
【6位】暦物語
【7位】夏目友人帳 伍
【8位】この美術部には問題がある!
【9位】ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
【10位】宇宙パトロールルル子
年始に観た劇場公開アニメ『傷物語 I 鉄血篇』。ご存じ、西尾維新さんの『<物語>シリーズ』の、いままで映像化がされていなかった忍野忍ことキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと阿良々々木さん(噛みまみ以下略)の前日譚エピソードです。
いやー、公開後ろ倒しにされまくってたから待ちに待ったぞー、って期待全開で観に行ったら……裏切られるどころか、新房節炸裂し放題の傑作でした! あと、ところどころテレビシリーズよりぬめぬめ動くグラフィックスが浮いてた気がしましたが、それもアジと思えました。
2位以下は、日常系とSF半々くらいで(ちょっと偏ったラインナップ……)。『ばらかもん』のスピンオフ『はんだくん』も好きです。なんなら本家より好きかもしれない。あ、あと『僕街』と『リゼロ』が連番で並んじゃったなー。
今井麻裕美(ギズモード・ジャパン編集部)
【1位】昭和元禄落語心中
【2位】僕だけがいない街
【3位】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
【4位】暗殺教室
【5位】この素晴らしい世界に祝福を!
【6位】Re:ゼロから始める異世界生活
【7位】3月のライオン
【8位】私がモテてどうすんだ
【9位】坂本ですが
【10位】ジョーカーゲーム
年間300冊以上は読むマンガ好きで、マンガ原作アニメは、ほぼ先に原作に触れています。原作の良さの再現と、アニメならではの工夫や表現があると感じたことが前提。
1位は『昭和元禄落語心中』。「音」を扱う落語がテーマだからこそ、アニメで生きる題材です。そして期待を裏切らず、ベテランの実力派声優がアニメの中で落語家を演じるという、表現の極み。まるで演技で勝負し合うかのような姿がストーリーとも重なり、毎回凄みを感じました。新春からの二期も楽しみです。
また、全体的には懐かしさに良さを感じているかもしれません。もともとサスペンス色が強いものが好きということもありますが、2位は幼少期を思い出させる背景の『僕だけがいない街』。3位は『ジョジョ4部』。初めてリアルタイムにジャンプで読んだジョジョシリーズです。次はギャグですが、5位『このすば』はRPGな世界だけど、パーティが弱くてホームコメディ風なのが、最初に買ったライトノベル『フォーチュンクエスト』っぽい。OPもいかにもアニメらしいのが好印象。8位『私モテ』……高校時代の女子ってBL嗜むもんですよね……。色々甘苦いです。
選外ですが、元は同人ゲームでニコニコ動画でのプレイ動画が面白く、クラウドファンディングでアニメ化までしてしまった『学園ハンサム』が衝撃でした。時代ですね……。動物好きとしては、リアルな鳩と恋愛をするゲーム、『はーとふる彼氏』もアニメ化したのを見てみたいところです。
image by Katja Gerasimova / Shutterstock.com
(ギズモード・ジャパン編集部)