実現がまだ先でも、ワクワクしますね!
ついにやってくれました、Amazon Prime Air。初のドローン配達がイギリスで成功したそうです。昨年末にはイメージ動画も公開され、今年に入って重さや配達時間に関して詳細を語るなど実現が近いのが伝わってきていましたが、満を持して実際の配送デビューとなりました。
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YouTubeにあげられたamazonのビデオで、実際の配送の様子が確認できます。
ベゾズ氏がドローン配送の構想を発表したのが2013年。それから3年ちょっとでここまで来たわけですね。
しかし詳細を見てみると、まだまだドローン配送普及までの道のりは険しいことがよく解ります。
こちらのビデオはもう数年は先になりそうな一般化に向けた、プロモーションの一環のようなものなのでしょう。カメラアングルといい、商品がアマゾン・ファイアTVとポップコーンというチョイスといい、完璧な下準備をして撮影したことがわかります。
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「顧客の協力の下」試験運用が行われているということですが、人数は2人。かなり広大なお庭にドローンがおろした商品を、リチャードさんが家から出て取りに行きます。今後はアマゾン倉庫付近をターゲットにして、人数を数十人規模に拡大するとのことですが、倉庫からどれくらい近いのかは公表されていません。
アマゾン利用者の多い都市生活者の元にドローンが配達してくれるようになるのは、まだかなり時間がかかりそうです。都市部はドローンの規制も厳しい傾向にあります。qzやfortuneを始め、米メディアも「都市部での実現はまだ数年かかりそうだ」「急速な普及には障害がある」と指摘しています。
それでも、それでもですよ。なんとも夢のある話じゃないですか。
実際の距離がどれくらいだったのか気になるものの、ベゾズ氏のTwitterによると「クリックから配送まで13分」しかかからなかったそうです。リチャードさんの住んでいる地域だと(ビデオから判断すると)、家を出てお店に買いに行くよりもずっと早いのではないでしょうか。人間の手作業が加わったのはリチャードさんが注文した商品を箱につめた時だけ。倉庫内の作業のロボット化も進んでいるアマゾンですから、ドローン配送も実現すると怖ろしいレベルの効率化が達成されそうです。
興奮する気持ちを抑えつつ、辛抱強く待ちたいと思います。
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source: YouTube, Twitter, qz, fortune
(塚本 紺)