あら、好きだったのに…。
クラウドファンディングから誕生し、スマートウォッチの象徴として広く愛されてきた「Pebble」。Phone Arenaによると、事前情報のとおり、アメリカの活動量計メーカーであるFitbitに買収されることが7日、Pebbleから正式に発表されました。

Pebbleは「複数の要因」から、独立しての事業の継続は無理だと判断。会社を閉鎖するとともに、Pebbleの生産を終了します。推定買収金額は4,000万ドル(約45億円)です。
まずPebbleが開発をすすめていた新製品「Pebble Core」「Pebble Time 2」ですが、これらは出荷されません。出資者にはKickstarter経由での返金対応となります。また、既存の製品へのサポートも今後は行われません。

そして注目されるのは、Fitbitが今後どれだけスマートウォッチ分野に注力するかです。これまでのFitbitの製品はほとんどがアクティビティートラッカーでしたが、PebbleのOSとアプリ、そしてエンジニアを手に入れたことで、リッチな表示機能を搭載したスマートウォッチを投入するかもしれません。
各社が拡大しない市場に苦しむスマートウォッチですが、その象徴的なメーカーが今、終わりを迎えることとなりました。
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source: Phone Arena, Pebble
(塚本直樹)