クッションが大きいランニングシューズほど、実は怪我をしやすい?

クッションが大きいランニングシューズほど、実は怪我をしやすい?

衝撃を吸収してくれるクッションが意外なアダに?

健康や美容のために走る人、あるいは純粋に走るのが好きな人は日本でも増えていますが、ランニングシューズにこだわっている人はどれくらいいるのでしょうか?「最新のクッション技術を尽くした靴で、怪我を心配せずに走れる!」と考えている方もいると思いますが、もしかしたら大きな落とし穴かも知れません。

The Telegraphによりますと、現在イギリスでもランナーは増えており、過去10年で73パーセント増加して200万人が日常的に走っているそうです。ところが、足を守るための絶え間ない研究がされているにもかかわらず、故障率はさがっていないのだとか。

エクセター大学のHannah Rice氏はランニングによる怪我を研究しており、その原因が靴にあるのではないかと考えているそうです。「多くの人が慢性的な病気の予防のために走っているのに、1年間におよそ75パーセントの人が怪我をしてしまいます」とRice氏。「この研究では、ミニマルシューズをはいて前足部で着地したほうが負荷が低く、怪我の可能性を軽減できるかもしれないという結果になりました」。

ミニマルシューズとはクッションなどがほとんど無く、裸足で走っている状態を再現するつくりです。最近ではミニマルシューズに対抗するかのようにマキシマルシューズというタイプの靴もあり、逆に分厚いクッションで可能な限りショックを吸収するというコンセプトです。

29人のランナーを調査した今回の研究によれば、クッションを豊富に使ったシューズを使っている人ほど、かかとから着地する(ヒールストライク)傾向にあり、対照的にミニマルシューズや裸足の場合、前足部から着地する(フォアフット)ことが多いそうです。また、着地から衝撃が伝わるまでの速さ(負荷速度)はランニングによる怪我との関連性が指摘されているのですが、フォアフットでの着地の方がこの負荷速度が大幅に低いことが判明したのです。

ヒールストライク走法は着地の度に縦方向に急激な負荷がかかっているとされています。フォアフット走法はこの縦の衝撃が見られないことが多いのですが、以前の研究では、前後左右への負荷がより大きくなるため、総合的な負荷は同じという研究結果も報告されています。

これに関してRice氏は、一般的なクッションの付いたランニングシューズの場合は負荷が同じなので、どちらの走り方でも怪我のリスクは変わらないのかもしれないが、クッションのないミニマルシューズを頻繁にはいてフォアフット走法を行う場合は、負荷が違うのではないかと推測しています。

研究の結果をまとめると、ミニマルシューズでフォアフット走法を行う人は負荷速度が低いので怪我をしにくいのではないか、ということになります。ですが、だからといって走法を即座に切り替えるのは足にとって余計なストレスとなりますし、Lifehackerによると、人によってはヒールストライクが推奨される場合もあるので、簡単に優劣を決めることはできません。もしフォアフット走法に変えようと決めたら、医師やトレーナーの指示に従って段階的に変えていくことをオススメします。

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top image: Mikael Damkier / shutterstock.com
source: The Telegraph, lifehacker
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