再生可能エネルギーを知ろう。地球に残った最後で最大の資源「バイオマス」って何だ?

再生可能エネルギーを知ろう。地球に残った最後で最大の資源「バイオマス」って何だ?

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たまにはじっくり、環境のこと。

みなさんは「バイオマス」という言葉をご存知でしょうか。恥ずかしながら筆者は「なんとなく、エネルギーの話かな」程度の認識だったのですが、これが非常に奥深く、「生きとし生けるものすべてバイオマスだ!」って感じらしいんです。

何だか余計混乱させてしまいましたが、とにかく、そんなバイオマス研究の第一人者、東京大学大学院の五十嵐圭日子(きよひこ)准教授のインタビューが、IBMのWebメディア「Mugendai(無限大)」に掲載されていました。

人類、そして地球の未来にとって非常に重要な「バイオマス研究」とは、はたしてどのようなものなのでしょうか。

そもそも「バイオマス」って何?

「バイオマス」という言葉を理解するため、まず経済産業省の定義を確認すると、「動植物に由来する有機物で、化石資源を除く」とあります(「化石資源を除く」のは、エネルギーの話をする際に、現在の主力である石油や石炭と区別するため)。

しかし五十嵐教授いわく、地球上に存在する有機物は化石資源も含めて「バイオマス」であり、そういった動植物を食べて生きている我々人間も本来は「バイオマス」であるとのこと。その中で注目されるのが、教授が手がける植物をエネルギーにする研究というわけです。

「バイオマス」に再生可能エネルギーのイメージがついて回るのは、やはりこの「植物をエネルギーにする」というインパクトの強さから来ているのでしょうね。

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夢の「植物エネルギー」。しかし同時に「最後の資源」

単純に「植物をエネルギーにする」なんて聞いたら、まるで夢のエネルギーって感じがします。ご存知の通り、植物は太陽の光や水、土などで育ちますし、石油や石炭と違って生成まで時間もかからず、枯渇する心配もなさそう。教授の話によれば、陸上でバイオマスとして利用できる植物の量は6000億トンだそうで、我々人間が食べている量はその1%以下とのことですから、とにかく膨大な量が存在しています。

ここで「やった、ラッキー! 断然がんばれ教授!」なんて浮かれてはいけません。たしかに植物は、地球上で最も豊富に存在する「最大の資源」ですが、その一方でもう後がない「最後の資源」でもあるのです。

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そもそも、我々が恩恵を受けている石油や石炭などの化石資源は、数億年かけて作られたもの。しかし現代社会のエネルギー消費は、それをわずか数百年で使い切ってしまうほどのスピードであり、これを五十嵐教授は「身近な例に置き換えれば、年収1万円の人が、年間100億円使っているようなもの」と表現しています。そりゃまずい…。

たしかにバイオマスは「夢のエネルギー」であり、教授の研究は全面的に応援しつつですが、日々の生活にはもっと目を向ける必要がありそうですね。

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生活に最も身近なことなのに、スケールが大きすぎてついつい目を背けがちなエネルギー問題。Mugendai(無限大)では、五十嵐教授がさらにわかりやすく未来のエネルギーについて解説されていますので、理解を深めるためにも是非一度ご覧ください。

source: Mugendai(無限大)

(渡邊徹則)

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