仮想現実では新技術『ニンジャ走り』がVR酔いを防ぐ?

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仮想現実では新技術『ニンジャ走り』がVR酔いを防ぐ?

シュタタタタ!と走るあのポーズです。

VR元年と呼ばれ注目されているVR技術&VRゲームですが、乗り物酔いをしやすい人が心配なのはVR酔いですよね。

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これまでは視野の下に擬似的な鼻を設けるとか、予め酔い止めを飲むとかの解決策が考えられてきましたが……VR内での移動時には、新技術『ニンジャ走り』がVR酔いを防いでくれるかもしれません。

忍者のように走るとは一体どういうことなのか、まずは動画をどうぞ。

こちらはRoad to VRが取り上げたFultonXユルいプロモーション動画でした。

これは『ニンジャ・ラン VRロコモーション』というシステムです。開発者のショーン・ホールさんは、VR酔いの原因の多くは移動時の動きと画面のズレによるものなので、超高速移動をすればVR酔いに一定の効果があるということに着目したんですね。しかもプレイヤーが自分で速度を調節できるのが、ズレを軽減することに繋がるのでしょう。

この技術では、両手に持ったモーコンを後方に突き出して上半身を前傾姿勢にすれば、ゴーグルに付いたセンサーとの間に作られる三角形の長さに応じて画面内を高速移動するのが基本的な操作方法です。

161222_ninjarunvr2.jpg

確かに、日本のマンガやアニメで見られるいかにも忍者な走り方ですが……あのポーズがこんなに実用的になるだなんてユニークな解決策ですよね。

ホールさんのコメントは以下の通り。

有名なアニメやカートゥーンの多くでは、この姿勢で疾走するキャラがよく描かれます。非現実的なのに、高速移動ができる凄い能力を持っているんですよ。なので私の技術ならその能力を体得でき、酔いを大幅に軽減できるんです。

実用的かつちょっと楽しそうですが……人前でこの姿をさらすのは少々恥ずかしいかもしれないので、人目を忍んでやりたいものですね。

ちなみにこの技術は、開発者向けにSTEAM経由でデモ用データUnity用プラグインが公開されています。試してみた人は、ぜひともホールさんにフィードバックを送ってあげてください。

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image by YouTube
source: Road to VR, YouTube, STEAM, Dropbox, Unity Asset Store

岡本玄介