アクションヒーローになるための意外な条件とは?

アクションヒーローになるための意外な条件とは?

こちらは2015年6月14日に公開されたコタク・ジャパンの記事を編集・再構成したものです。

アクション映画を見てアクションヒーローに憧れる人は少なくないでしょう。しかし、アクションヒーローになるのは並大抵のことではありません。

体を鍛えてマッチョになろうが、格闘技を習おうが、銃の練習をしようが、ある条件が欠けているとアクションヒーローにはなれないようなのです。その条件とは......なんと、精神障害

例えば、私たちは憎き敵が目の前に居て、偶然銃を持っていたとしても、引き金を引くのに躊躇してしまうでしょう。目の前で大爆発が起これば、それなりに取り乱します。上司に刃向かう時は離職覚悟。それが普通です。

しかし、そういった状況でもアクションヒーローは迷わず、いとも簡単に実行します。それは、彼らが精神障害者だからではないでしょうか?(映画だから! なんて野暮なことは言わないでください)

というわけで、今回はio9が考えた「アクションヒーローに見られる精神障害」についてご紹介します。

ルールなんて関係ない!

アクションヒーローが法律の範囲内で活動していることは滅多にありません。彼らは上司の部屋に「禁煙」のステッカーが貼ってあれば目の前でタバコをふかし(最悪のケースだと煙を上司の顔に吹きかけるなんてことも!)、「行くな」と言われれば部屋を飛び出し、「クビだ」と言われれば自分を抑えつけるものは無いと喜び勇んで銃を片手に暴れ回ります。

彼らの辞書に法律なんて言葉は存在しないのです。それは何故か...? 大多数のアクションヒーローは「反抗挑戦性障害」を患っている可能性があります。

Wikipediaによると反抗挑戦性障害とは、児童期の精神障害で「怒りに基づいた不服従、反抗、挑戦的行動の持続的様式」と症状の出る精神障害とのこと。アクションヒーローは児童ではありませんが、彼らは多分にこれを患っていると考えられます。

反抗挑戦性障害を持つ児童は、継続的に権威的人物を苛立たせます。彼らは事あるごとにルールを破る、もしくは指示されたことに反抗する、人が苛立つのを見て喜ぶのです。そして、思う通りにならなければ、誰彼構わず当たり散らします

感情的で癇癪持ち、大人と口論し、敵意を持つ...また、自分の行動が問題であると考えません。これらの特徴は、大部分のアクションヒーローに見られます。

また、この障害を持つ人は不都合なことが起こったとしても「どうにかなる」と、自ら納得させることを得意とします。法律を無視し、正義の名の下に(怒りに任せて)複数の人を殺せるのは、「どうにかなる」と考えているからではないでしょうか。

この症状が見られる代表的なアクションヒーロー:『ダーティーハリー』のハリー・キャラハン

自ら死ぬ素振りを幾度と無く見せる

高いビルを見たら飛び降りたい衝動にかられたり、あと一歩で電車が目の前を通過するときに車を急発進させて遮断機の間を通り抜けてみようとしたり、シーツやロープを首に絡めてみたり...。アクションヒーローは暗い過去が原因で、自殺願望が強い傾向にあります。

自殺願望のあるヒーローは、通常暗いトーンのアクション映画でのみ登場します。同じアクション映画でも、『プレデター』のアーノルド・シュワルツェネッガーは張り切ってエイリアンを追いかけていましたが、『エンド・オブ・デイズ』では常に「死にたい、死にたい」と死ぬ場所を探しながら悪魔と対決していました。

現実社会において、自殺願望は珍しいことではありません。程度は異なるでしょうが、一度も自殺が頭を掠めたことのない人は少ないのではないでしょうか。しかし、心が健康であれば、悲しみや絶望から一時的に暗い考えが頭を過ぎり、実行に移してみようと思ったとしても、途中で考え直して生きる道を選ぶものです。

ところが、あまりにも自殺願望が強く、繰り返し自殺未遂をしているようであれば、それは「境界線人格障害」の疑いあり。Wikipediaによると境界線人格障害の特徴として、自殺願望や自傷行為以外に、性的放縦を含む衝動的行為というものがあげられます。

思い出してください。アクションヒーローは(ナチスの隠れスパイかもしれないといった可能性も考えず)比較的簡単にセックスする傾向にあります。また、死に場所を探しているのかと疑いたくなるほど危険な運転をします。

それだけでなく、境界線人格障害を抱える人は、不適切もしくは制御不能なほどかっとなって怒る傾向にもあり、人間関係をダメにする行動を取りがちとのこと。アクションヒーローが「こんなことをしたら人はどう感じるか?」を気にしないのも、その影響ではないでしょうか。

この症状が見られる代表的なアクションヒーロー:『リーサル・ウェポン』のマーティン・リッグス

何にも動じない

爆発が起ころうとも振り向きもせず、テロリストを殺しまくった後ですら何事もなかったかのように冷めたピザを食べる、肩を撃ち抜かれても蜂に刺された程度の反応しか見せない。何が起こっても驚かず、怯えず、取り乱さない。アクションヒーローはどんな時でも平常心です。

普通の人が反応するようなことに対して、何も感じないというのは「情動鈍麻」の可能性があります。これ自体は精神障害ではなく、慢性期の「統合失調症」に見られる症状の一つとのこと。情動鈍麻は、感情の欠如ではなく、情動の変化を引き起こすような刺激を受けても、感情を表に出すことができません。

もしくは「失感情症」が原因とも考えられます。Wikipediaによると、これは感情を認知することの障害です。

この症状が見られる代表的なアクションヒーロー:『ジャッジ・ドレッド』のジャッジ・ドレッド

どんな状況でも冗談を言おうとする

アクションヒーローは場違いな場面でジョークを口にすることがあります。例えば、自分の目の前で誰かが死んだ時でも、敵に拘束されて拷問されている時でも、上司が自分を怒鳴りつけている時でも、相手を憤慨させるような悪趣味な冗談を言うのです。

愛する人が怒っている時も例外ではなく、基本的に銃を撃ちまくっている時以外は冗談を言っているとも言えます。

このように、どう考えても場違いなところで冗談をいうのは「ふざけ症」で、前頭葉に損傷を受けた人にしばしばこのような症状が見られるそうです。アクションスターは頻繁に殴られ、窓から放り出されます。脳にダメージがないはずがありません

観客からしてみれば、「ここでそんなこと言ったら相手は怒って余計に拷問するだろ!」と思うような場面でも、何故かユーモラスになろうとするのは、この諧謔症が問題だと考えられないでしょうか。

この症状が見られる代表的なアクションヒーロー:『007』シリーズのジェームズ・ボンド

いかがでしたか? どんな時でも強く、ユーモアがあり、取り乱さないアクションヒーローは格好良く、憧れの存在ではありますが、よく考えてみると(考えなくても)普通の神経でなれるものではないようです。
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Esther Inglis-Arkell - Gizmodo io9[原文
image: Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. via Gizmodo io9
source: Wikipedia1, 2, 3

中川真知子

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