Virgin Galactic、空へ戻る。2年前の事故を乗り越えてテスト飛行が成功

Virgin Galactic、空へ戻る。2年前の事故を乗り越えてテスト飛行が成功

12月3日、リチャード・ブランソン卿が笑顔で見守る中、Virgin GalacticによるSpaceShipTwoの2代目・VSS Unityがモハベ砂漠での自由飛行を成功させました。

SpaceShipTwoは、離陸から一定高度までは母艦「WhiteKnightTwo」に搭載されていて、上空から切り離される独自の設計になっています。Virgin Galacticの発表によれば、VSS Unityは無事に母艦から飛び立ち、高度約5万フィート(約15km)、最大時速約460マイル(約740km)に達しました。10分間の滑空飛行を成功させたVirgin Galacticは、民間宇宙飛行に向けて一歩前進しました。

Virgin Galacticによれば、これはVSS Unityとその母艦による5回目のフライトでしたが、VSS Unityが母艦から切り離されて飛んだのはこれが初めてでした。民間宇宙旅行の夢をSpaceShipTwoにかけるブランソン卿(写真左)は、この表情から見るに、今回の結果にとても満足しているようです。

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ただし彼らは、VSS Unityが本稼働するまでにはまだ多くのテストが必要だとして次のように言っています。

この滑空飛行は、数多くのテストの1回目にすぎません。我々はテスト飛行プログラムのうち、ロケット推進力で飛行する段階にはまだ達していません。我々はまずテスト飛行のデータを集め、さまざまな実世界の飛行条件におけるVSS Unityの性能に関し、我々の分析・計算を検証する必要があります。

まだまだテスト、と強調するのはよくあることですが、Virgin Galacticとしては特に慎重を期する必要があります。2014年に初代SpaceShipTwoが飛行中の故障により墜落し、パイロットひとりが死亡、ひとりが重傷を負ったんです。全米運輸安全委員会の報告書では、この事故はより強固な安全対策によって防ぐことができたとされました。

普通の人が宇宙に飛んでいける夢の実現までにはもう少し時間がかかりそうですが、Virgin Galacticと米国ニューメキシコ州の共同プロジェクトによる宇宙旅行基地・Spaceport Americaもできてしまって、使われるときを今か今かと待っています。夢のある話ではありますが、SpacePort America周辺では「これ以上税金をムダ使いさせないで…」というきわめて現実的な声もあるみたいです。

image: Virgin Galactic
source: Virgin Galactic

Sophie Kleeman - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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