終わらない歌声を。
日本のメイカームーブメントに触発されたメンバーで製品開発を行なうプロジェクトあにぞんが制作したボーカルループシーケンサー「VOCALOOP」が、2016年12月9日にGIZMO-MUSICより発売されました。そして同日中に完売しました。え待ってめっちゃ早いんだけど。
VOCALOOPはVOCALOIDをリアルタイム入力で歌わせられるガジェットで、日本語による歌声、音色にフォーカスをあてたループシーケンサーです。こんな感じで鳴ります。
動画はVOCALOOPの公式YouTubeチャンネルVOCA LOOPのより。
入力したことばを16ステップ単位で歌わせつつ、内蔵されたエフェクト(バリエーションは181種類!)やEQを使ってどんどんドープな感じにしていこうぜ、と。日本語のもつグルーヴさというか、サンプラーでやると楽しいわ的なことがゲームボーイサイズの筐体で打ち込めるのはハードとしても魅力的です。
こちらはSoundCloudのVOCALOOPアカウントにて公開されているVOCALOOPを使って作曲されたトラックです。
RolandのTR-8と組み合わせたトラックなんて特にキてますね。テンポ同期にも対応しているので、色々なシンセ、シーケンサーと組み合わせて遊びたい。しかし完売……!
このVOCALOOPプロジェクトはDMM公認メイカーにも認定されていて、開発経緯や技術的な話も記事として読むことができます。すべての発端は、メンバーの加々見翔太さんがArduinoと3Dプリンターで制作したシカゴハウス式ゆっくり楽器とのこと。以下の動画は2012年にニコニコ動画で公開されたものです。
楽器としても間違いなく楽しい(使ったことないけどきっと)VOCALOOPですが、これはオタクシーンとクラブシーンの親和性を象徴するモノだとも思うんです。アニソンDJが珍しくない昨今ですから、そこからアシッドハウスやシカゴハウスにシフトしてもおかしくない。それをVOCALOIDがつなぐとしたら、VOCALOOPのような楽器はまさにど真ん中だろう、と。単純にボカロをシーケンサーできる楽しさも、さもありなん。
ことほどさように注目していた逸品なんですが、時既にソールドアウト……凍るようなMy Spine……! 再生産の報せを、ギズモさんをヲチしながら待つとします。
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source: Vocaloop, ギズモミュージック, YouTube1, 2, DMM.make, SoundCloud, ニコニコ動画
(ヤマダユウス型)