仕事しないなら休んでるほうが会社のため? アリのコロニーで実証か

仕事しないなら休んでるほうが会社のため? アリのコロニーで実証か

仕事もしないのに会社にだけ来ないで…?

なんともブラックな響きのメッセージですけど、どうやら自然界では、働く者と働かぬ者の間に厳然たる格差も存在しているようです。とにかく働き者のイメージが強いアリの社会で、ダラダラと働くことを戒める規律があることが判明しました。

Nature World Newsが報じているのは、米州立ミズーリ工科大学の研究者たちが行なった、アリのコロニーの観察。アリのコロニーには、せっせと働く仲間のアリたちをよそ目に、ダラッとサボっているようにしか見えないアリたちが非常に多く存在していることは、これまでも知られてきました。では、このなにもしていない役立たずなアリたちの存在意義とは何なのでしょうか?

同研究チームは、30匹ほどのアリで構成される小さなコロニーでは、6割の働きアリたちが、基本的にはじっとしていて動かないことを発見しました。しかしながら、アリの数が300匹ほどに増える大規模なコロニーになると、怠け者の働きアリの割合は8割にまでアップしてしまうそうです。

大きなコロニーになればなるほど、より多くの怠け者な働きアリたちが増える。このアリたちは、ほとんど動かない代わりに、エネルギーを消費しないようにしていることがわかってきた。

今回の研究チームを率いたChen Hou博士は、このように語り、実は怠けているようにみえるアリたちが、意識的に重要な働きをしていると指摘。仕事する必要もないのに動くよりは、かえってじっとしていることでコロニーのリソースを消費せず、結局は限られたリソースでもコロニーが動き続けるように助けていると、アリの世界のワークバランスについて説明を行なっています。

人間の世界であれば、働かなくていいのはうれしいけど、代わりに食べて遊んで無駄にエネルギーを使うことは許されず、なにもしないなら、なにも消費しないでねって通告されるようなものかもしれません。休んでいても効率を重視されるアリの社会…やはり自然界は厳しいですよね。

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image: Ollyy / Shutterstock, Inc.
source: Nature World News, Missouri S&T

(湯木進悟)

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