点字読者にも快適タブレットを。ウィーン発の点字「BLITAB」は点字の表示数が違う

点字読者にも快適タブレットを。ウィーン発の点字「BLITAB」は点字の表示数が違う

ただのタブレットではなく、点字読者のためのプラットフォーム。

デジタルデバイスは軒並みタッチスクリーンが標準となりました。しかしウィーン発のタブレット「BLITAB」は通常のタブレットとは違っています。iPadと同じ大きさでありながら、画面の大部分に広がるのは多数の穴になっています。「BLITAB」はこの穴から点字の突起を出すことで、点字読者が利用できるタブレットとなっているんです。

BLITAB 1

公式ウェブサイトでは、詳しい使い方について次のように説明しています。

BLITABはタッチナビゲーションテキスト読み上げアウトプット、そしてパーキンス式点字キーボードを通じて点字読者・非点字読者に全く新しいユーザー体験を提供します。

またUSBメモリ、インターネット、NFCタグを通じて得られた情報やテキストファイルを直接点字に変換して表示することもできます。BLITABはただのタブレットではありません。読むことを楽しむ視覚障がい者のために現存する、そしてこれから開発されるべきソフトウェアためのプラットフォームなのです。

つまり、半分の液晶タブレットのブラウザで検索した結果を、直接点字に変換することができ、点字読者・非点字読者の情報の伝達がより便利になります。そして文字だけでなく、さまざまなメディアが点字に変換できるよう開発するためのプラットフォームにもなるのです。

BLITAB 2

MIT Tech Reviewのレポートによると、販売価格は約5万7000円(500ドル)を予定しており、早くて6ヶ月後の発売を計画しているとのこと。1回の充電で5日間は使用できるそうです(1日8時間使用)。

電子書籍やウェブサイトを点字で表示してくれるデバイスはこれまでにも登場したものの、その値段の高さ1度に表示できる文字数の少なさから視覚障がい者に広く普及するには至っていません。6万円弱という値段と14行という情報量の多さで、初めて実用的な電子書籍リーダーとして使える点字タブレットとなっています。

こちらはBLITABが公開したプロモーション映像。

このタブレットを世に出すことで視覚障がい者たちの職場、家庭、学校での自立度をさらに高めたいと考えているようです。世に出ている多くのデバイスはタッチスクリーンという、視覚障がい者には使いづらい形で進化してきましたが、テクノロジーを使って社会の障害をどんどんと克服できるようになれば良いですね。

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image by BLITAB
source: BLITAB, MIT Tech Reviews, BLITAB - YouTube

(塚本 紺)

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