白人障がい者拷問ライブ中継の黒人4人、ヘイトクライムで逮捕

白人障がい者拷問ライブ中継の黒人4人、ヘイトクライムで逮捕

年明け早々、不穏なニュース。

シカゴ市内で知的障がいを抱える白人男子の拷問をネット生中継していた黒人4人が逮捕されました。

シカゴ市警によると、被害者はクラスメートに誘われるままついていったとのことですが、映像では4人(24歳と18歳の姉妹+18歳男子2人)が手を縛り上げて口にガムテープを貼り、ナイフで服を切り裂いて小突き回し、頭を剃ったり、トイレの水を飲ませたり、好き放題している様子が映し出されています。

あまりにもうるさいため隣家の人が警察に通報。被害者は警戒が緩んだ隙に逃げ、道を朦朧と彷徨っているところで保護されました。

Facebook Liveの動画はすぐ削除されましたが、複製が後から後から大量に出回っています。このバイラル動画が犯人と一致したため、市警は木曜、誘拐、暴行、障がい者へのヘイトクライムなどの容疑で告訴する方針を固めました。

白人障がい者拷問ライブ中継の黒人4人、ヘイトクライムで逮捕2
捕まった4人 image: シカゴ市警

BLMサポーターの犯行ではない

拷問中に「ファ○ク白人」、「ファ○ク・トランプ」と野次っていることから、トランプ支持者の間では「#blmkidnapping」というハッシュタグで事件のことが広まっています。

でも4人が「BLM(Black Lives Matter)」の黒人人権運動を支持していたという証拠は実はどこにもないんですよね。警察もニュースも「BLM」とは一言も言っていないし、30分の拷問動画を通しで眺めてみても、「BLM」という言葉は一度も出てきませんでした。

トランプ支持者が集まる人気チャットルームで、撮影した妹のFacebookページが特定されたので確かめてみたんですが、そこにも「BML」の言及はありません。単に事件後に「BLMは黒人版KKK」という黒人憎悪のコメントが大量についているだけでした。

では最初に広めたのは誰なのか?と思ったら、ありました。たぶん、このツイッター評論家のMike Cernovich氏のツイが最初かと。

このCernovich氏(オルタナ右翼の仲間内でも結構嫌われていることが最近発覚した方)がブログで「BMLサポーターがトランプサポーターを拷問」と見出しを打っているんですね(本文に情報の出元は一切書かれていない)。

で、これに続けとばかりに、「Infowars」のPaul Joseph Watson編集長(上)、ユーチューバーのSargon of Akkad氏、

ネトウヨのRichard Spencer氏、嘘ニュース拡散のこのアバターでおなじみのStefan Molyneux氏といった面々がツイート発射。

全員合わせるとフォロワーは総勢850,000人。その人たちに「BLMのやつらに白人が襲撃された」事件として広まり、「BLMはテロ集団」の大合唱になったというわけです。

シカゴ市警がヘイトクライムと断定すると、ネトウヨ大歓喜(市警は「人種憎悪ではなく障がい憎悪だ」と何度も言っていますが)。4ちゃんの/pol/板では早速トランプ支持者たちが「人種戦争勃発」と気炎を上げていますよ。Gizmodoはただただ被害者の回復を祈るばかりです。

白人障がい者拷問ライブ中継の黒人4人、ヘイトクライムで逮捕3
screenshot: 4chan

top image: Facebook/Gizmodo US
source: Fox 32 Chicago, NBC, CNN
参考: Newsweek日本版, DANGER & PLAY, Twitter(‏@Cernovich, @zimearthsinvad1, @PrisonPlanet, @Sargon_of_Akkad, @RichardBSpencer, @StefanMolyneux

Sidney Fussell, Bryan Menegus - Gizmodo US[原文1, 2
(satomi)

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