どこがすごいの? 開発が進む外骨格ロボット、ハーバードより

どこがすごいの? 開発が進む外骨格ロボット、ハーバードより

ウィーン、ウィーン、と動く「ロボットダンス」なんて、もう次の世代の子たちには通用しなくなりそう…。

そんな予感をさせるのが、柔らかい素材を使うのが特徴の「ソフト・ロボティクス」とよばれる新分野。ここ数年で開発は進み、腕を振り、足踏みをするという人の基本的な動作のエネルギー消費を最小化し、走行距離を最大化できるパワードスーツのようなものだってあります。

この新分野で科学者たちが目指しているのは、SF映画の世界のようなものに限らず、病を抱える子どもや弱ったお年寄りの助けとなるようなロボット。なかでも、ハーバード大学Harvard Biodesign Labが開発に精を出しているのが、こちらの外骨格ロボットです。

外骨格ロボット

一見したところ、ハイテクそうなサポーター...のようにも見えますが、Science Roboticsに掲載された内容によると、いくつか特徴があります。

そもそも外骨格ロボットとは、人が身につけて使用するロボットで、人の筋肉への負担を軽減して体が持つ本来の能力を強化するため、柔らかいメカニックの筋肉が装備されています。ところがそうしたモデルの多くは、バッテリーやモーターなど結局重くて不格好なパーツを要するため、歩きづらいのが難点でした。

そこで研究チームは、それらのパーツをできる限り取り除き、足関節(足首の関節)に直接働くようした新たな外骨格ロボットをデザイン。パーツを減らすことで、体から外骨格ロボットへかかる負担をもっと大きくすると、人間の歩き方がどうなるかという点に着目しました。

そして、その外骨格ロボットを身につけた7人の被験者の、トレッドミルの上を歩くようすを調査。すると、被験者の代謝エネルギー消費を23%減らし、自然な歩幅で、腰の動きをサポートしながら前進するのに大きく貢献していたことが明らかになったのです。

今回発表された研究はまだ暫定的なもので、たとえば今回の実験でエネルギー消費の効率化に最も貢献したのは、腰なのか足関節なのか...など、さらなる調査が期待されます。また、パーキンソン病など日常的な歩行に補助が必要な人々の生活に役立つアイテムとしても、引き続き要注目です。

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image: Harvard Biodesign Lab
source: Harvard Biodesign Lab, Science Robotics

Kristen V. Brown - Gizmodo US [原文
(Rina Fukazu)

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