誰の命を救うべきか...自動運転車が抱える「トロッコ問題」MITがウェブ上でアンケート開始

誰の命を救うべきか...自動運転車が抱える「トロッコ問題」MITがウェブ上でアンケート開始

人によってけっこう差がでそうです。

*先に注意! 先入観なしでアンケートに参加したい方は記事を読む前にこちらから(日本語です)。

自動運転車が実現することで社会全体では多くの人の命が救われる、それは確実です。でも誰が救われるべきか、状況によっては簡単に答えが出せないものもあるわけです。

自動運転車は乗客を犠牲にしてでも歩行者の命を守るべきなのか、それとも歩行者よりも乗客の命を優先するべきなのか。「トロッコ問題」的なジレンマに対して現実的な指針を作ることが自動運転車メーカーにとって必要になりつつあります。一台一台の自動運転車がこういった難しい状況に遭遇する可能性は極めて低くても、社会全体で何百万台と自動運転車が運転するようになった場合、非常に現実的な問題なわけですね。

今回、MITがインターネット上で行なっているアンケート調査「モラル・マシーン」では、状況に応じて自動運転車がどのように判断するべきか、人々に問うものになっています。

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歩行者が信号無視をしていたら、歩行者ではなく犬だったら、歩行者が全員子どもだったら、とさまざまな状況をスライドで見せてくれます。乗客ではなく第三者的な視点で、自動運転車はどう判断するべきかを考えなくてはいけません。

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全てに回答した後、自分の判断基準の簡単な分析結果を表示してくれます。法律を遵守しているかどうかが判断にどれだけ影響するか、犠牲者の年齢は影響しているか、性別は影響しているのか、など。確かに、このデータが大量に集まれば、現代人が誰を救うことを優先的に考えているか理解が深まりそうです。回答者の国や年齢によっても回答が大きく変わりそうですよね。

また、独自のシナリオを制作して公開することもできます。こちらの説明ビデオでは前を歩いているのが犬と猫では異なるのか、若い集団と年寄りの集団ではどうか、といういくつかのシナリオを制作しています。

興味がある方はしてぜひ自分の回答がどんなモラルに基づいているかチェックしてみてください。

ただし、「事前の情報が回答に及ぼす影響を防ぐため、研究の一環であることをあえてお伝えしませんでした」と書かれているので、記事をここまで読んでしまった人は、結果を見た後に「こちらをクリックすることであなたの回答データは消去され、研究に寄与されることはありません」をクリックするのが建設的です。

同様の調査は他にも行なわれてきました。こちらの2,000人を対象にした調査ではなんとも人間的な矛盾が浮き彫りになりましたが、MITの調査ではどのような結果が出るのか興味深いですね。

image: MIT Moral Machine
source: MIT Moral Machine , The Next Web, YouTube

(塚本 紺)

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