臭い探知ロボット最前線、蛾パイロット。そう、蛾だよ

臭い探知ロボット最前線、蛾パイロット。そう、蛾だよ

蛾、意外とアップで見るとかわいい。

ロボットと生物の融合は最近のテクノロジーのトレンドです。中には「コオロギが運転するレーシングカー」なんていうジョークおもちゃもありましたが、それを見て笑っていた私たちを笑うかのように東京大学先端科学技術研究センターが開発したのがこちら。蛾が操縦する臭い探知ロボットです。蛾です。『超時空要塞マクロス』で『私の彼はパイロット』という歌がありましたが、東京大学の手にかかると「私の蛾はパイロット」が実現しちゃうわけです。Science Magazineで取り上げられています。

このロボット・カーは車内のボールの動きをトラッキングして、動きの方向を決めるそうです。そのボールの上に蛾が固定されます。蛾はメスの放つフェロモンを触角で鋭く感知してその方向に進もうと動くので、ボールが動き、それに従ってロボットも動くという仕組み。

臭い探知ロボット最前線、蛾パイロット。そう、蛾だよ2

Scienceによると、7匹の異なる蛾をパイロットとして試したところ、どれも一貫してフェロモンのほうへとロボットを走らせたそうです。10匹の蛾を自由に地面を歩けるように放ち比べたところ、動きの効率性は大きくは変わらなかったとのこと。蛾ロボットは通常の蛾よりも平均して2秒遅れて、フェロモンの元へとたどり着いたというからなかなかです。動きには若干の遠回りが見られたとのこと。

臭い探知ロボット最前線、蛾パイロット。そう、蛾だよ3

まだまだ何かに実用化されるというステージではないですが、危険な化学薬品や薬物の探知が応用法として考えられるそうです。現状でも犬を使った薬物の探知は行なわれていますが、確かに昆虫であれば低コストかつ安全に探知ができそうです。

また昆虫などが、ロボットの操縦といった環境に適応するのかどうかといった点についても今後理解が深まるだろうとjoveのインタビュー動画で研究者たちは語っています。

images by Science - Watch a moth drive a robot car / YouTube
source: Science, YouTube, jove

William Turton - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)

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