「年収1000万円」Uber、運転手の収入の誇大広告で22億円超の罰金

「年収1000万円」Uber、運転手の収入の誇大広告で22億円超の罰金

「ニューヨークの運転手は1000万円稼いでます」は嘘。

Uberは利用者だけじゃなくて、誰でも空いた時間にお金を稼げるとして一気に人気になった自動車配車サービス。公式サイトでは、ニューヨークのUber運転手の年収中央値が9万ドル(約1000万円)、サンフランシスコでは7万4000ドル(約840万円)以上と宣伝されていたため、多くの人が「いっちょやってみっか!」と考えたわけですが、その数字が実際よりもかなり多かったことが、連邦取引委員会(FTC)の発表によりわかりました。

Uberの運転手をして年収1000万円はいかにもあり得なさそうですが...まさに夢のような話だったわけですね。FTCの発表によると、実際はニューヨークで6万1000ドル(約690万円)、サンフランシスコで5万3000ドル(約600万円)だったとのこと。これでも十分魅力的な額だと思うんですが、これじゃダメだったんですかね? 実際にニューヨークで年収1000万円、サンフランシスコで840万円を達成していた運転手は、10%にも満たなかったそうです。

Uberの公式サイトでこの数字が発表されてすぐに、Slate MagazineBuzzFeedと多くのメディアが数字の検証を行ない「あり得ないのではないか」と疑問を呈していました。そしてようやくFTCが結論に達したわけですね。

そしてUberは、サイト上で運転手の収入が実際よりも多く広告されていたことに関して、2000万ドル(22億円超)の罰金を支払うことに合意。また収入だけでなく、自動車購入補助についても実際よりも好条件が掲示されていたようです。2013年後半から2015年4月にかけて、週140ドル(約1万6000円)からの支払いで車を購入でき、週119ドル(約1万3500円)からの支払いでリースができるとサイトでは書かれていたものの、実際の週の支払いはそれぞれ2万3000円1万8000円を超えていたとのこと。

「Uberの運転手軽視がまた明るみにでた」とThe Next Webも報じているように、カリフォルニア、マサチューセッツのUber運転手による雇用形態に関する集団訴訟で93億円を払ったニュースも記憶に新しいですよね。

シェリングエコノミーでこういったフリーランス業態が増えることは多くの人が指摘しており労働組合による交渉という手段を持たない彼らの権利を守るためには、FTCのような組織の役割が今後ますます重要になりそうです。

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image by MikeDotta / Shutterstock.com
source: Federal Trade Commission, Slate Magazine, BuzzFeed, The Next Web

(塚本 紺)

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