米国は州に分かれていても国なのに、EUが国じゃないのはなぜ?

米国は州に分かれていても国なのに、EUが国じゃないのはなぜ?

答えはみんなの頭の中に。

EU(欧州連合)は、国じゃありません。でもEUの中では、それぞれの国の間を入国審査なしで行き来できるし、特別なビザがなくても違う国で働けるし、通貨だって基本的には同じです。EUを構成する国は、米国でいう州のようにもみえます。それでもEUは国だとはみなされず、米国は国ってことになってます。EUと米国、どこが違うんでしょうか?

Real Life LoreWendover Productionsがタッグを組んで、EUと米国はどう違うのか、そして国とは何なのかについてまとめています。

動画によると、まず主権国家であるための基本的なガイドラインには、次の4つがあります。

永住する人がいること
・領土が定義されていること
・政府がひとつだけ存在すること
・外国と関係を持つ能力があること

EUが国じゃない理由 1

そういう意味で米国が興味深いのは、北米大陸外にもハワイなどの領土があり、また北米大陸にも米国政府が直接コントロールしていない先住民(インディアン)保留地があることです。だから米国が統治している領土を厳密に描くと、先住民居留地の部分を抜かした穴だらけの地図になってしまいます。

またたとえば、大麻が一部の州で合法化されているように、連邦政府としてはNGなものが州政府ではOKという状況もあります。これは、「ひとつの国にはひとつの政府」という原則にある意味矛盾します。それでも、米国は国なんです。

EUが国じゃない理由 2

一方EUは主権国家としての要件をほぼすべて満たしているんですが、それでも国だということにならないのは、誰もEUを国として認めていないからだそうです。

つまり上に書いた4つの条件を満たしていても、それはあくまでガイドラインであって、結局その国が本当に国なのかというのは、他の国からどの程度国として認められるかにかかっているんです。動画ではそれを「お金がただの紙じゃなく価値を持てるのは、みんながお金をお金として認めるから」ってことと同じだと言っています。

要は国とは何か?という問いにはガイドラインはあるものの、みんなが国だと思うものが国、という頼りない答えしかないようです。なのでEUと米国、似てはいるんですが、みんなが国だと思ってないEUは国じゃなく、みんなが国だと思ってる米国は国なんですね〜。

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image by Real Life Lore - YouTube
source: Real Life Lore - YouTube, Wendover Productions - YouTube

Casey Chan - Gizmodo US[原文
(福田ミホ)

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