福島第一原発2号機の放射線量が過去最悪を記録か。人なら数十秒で死に至る毎時530シーベルトと推定

福島第一原発2号機の放射線量が過去最悪を記録か。人なら数十秒で死に至る毎時530シーベルトと推定

道は険しいですね…。

東京電力は、福島第一原発2号機の格納容器内部の放射線量が、毎時530シーベルトと推定されると発表しました。これは人間が被ばくすれば数十秒で死に至るほどの高線量となります。

東京電力の発表によれば、今回530シーベルトを記録したのは圧力容器のすぐ下にある空間部分。カメラで撮影された画像の電子ノイズを分析し、線量を解析しました。同所でこれまでに測定された最大値は毎時73シーベルトですので、はるかに上回ってしまったことになります。

人が1年間に受ける自然放射線量は、約2.4ミリシーベルトといわれます。1シーベルト(=1,000ミリシーベルト)を被爆すると、放射線酔いや吐き気といった症状がみられ、4〜5シーベルトで半数が1カ月以内に死亡。10シーベルトでは数週間以内に死に至るといわれます。放射線医学研究所の専門家によれば、万が一、人が今回ほどの高い放射線量に晒された場合、治療の術はないそうです。

放射線量がなぜこれほど急激に上昇したのか、正確な理由はわかっていません。以前の測定値が不十分だったのか、誤っていたのか、または原子炉内の状況が急激に変化したのか…。どちらにしろ問題なのは、内部の状況がいまだによくわかっていないことでしょう。調査では、格納容器から漏れ出た燃料の一部が近くに残っている可能性も示唆されていますが、もしこれが事実であれば、事故以来初めて、原子炉内で汚染された破片が発見されたことになります。どちらにしろ現時点では、そのあまりに高い放射線量のため、事実を確認することができません。

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image by 東京電力

また今回の報告では、原子炉の格納容器内の圧力容器の下部分に縦横1m程度の穴があることも判明しました。東京電力は「この穴は、津波が福島第一原発の冷却システムを破壊した後、溶け落ちた核燃料によってできたものだと推測されます。しかし、現時点では仮説に過ぎません」として、「撮影された画像は非常に有用ですが、内部の状態を知るためには、さらなる詳細な調査が必要です」とAFPに語っています。

これまで同社は、新しく開発された調査ロボットを原発2号機に送る計画をしていました。しかし、このロボットが耐えられるのは最大1,000シーベルト程度。毎時73シーベルトであれば約10時間稼働できますが、530シーベルトならせいぜい2時間で壊れてしまいます。福島第一原発の解体は2021年から開始される予定でしたが、変更を余儀なくされるかもしれません。

image by IAEA Imagebank via Flickr
source: The Japan Times , The Guardian , AFP , 福島民報 , 電気事業連合会, 日本原子力研究開発機構, 時事通信

George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(渡邊徹則)

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