8才から遊んで学べるロボット・プログラミングキット「KOOV」

8才から遊んで学べるロボット・プログラミングキット「KOOV」

親もハマってしまうかも。

ソニー・グローバルエデュケーションから、2016年グッドデザイン賞にて金賞を受賞した、ブロックで自由なかたちを作り、プログラミングによってさまざまな動きを与えるロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」が、いよいよ今月リリース予定です。

今、プログラミングがアツい

小学校にあがるくらいの子どもをお持ちの方なら、そろそろ習い事に何をさせようかと気になる時期ではないでしょうか。ソニーの調査によると、親が子どもに習わせたいことにプログラミングが2015年は15.2%で8位、2014年の7位に引き続き10位以内にランクインしたそうです。子どもの習い事候補のひとつとして当たり前になりつつあるようですね。

世界各国でもプログラミング教育が活発化しています。ITビジネスの活性化により人材の不足が問題となっているからです。アメリカやイギリス、オーストラリアや北欧の他、アジアでは韓国で学校カリキュラムへプログラミング教育の導入と検討が行われています。

日本政府も例外ではありません。昨年4月に文部科学省より、2020年からの小学校でのプログラミング教育の必修化を検討していることが発表されました。とはいえ、プログラマーを教育して増やしたいというわけではありません。子どもたちがどのような職業につくにしろ必要とされる、表現力や論理性、自らが問題を解決していく力である「プログラミング的思考」を育成することが目的だそうです。

ビジュアルなインターフェイスで直観的に

「プログラミング思考」とは、自分が意図した一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどう改善していけば、より意図した活動に近づくのかといったことを論理的に考えていく力のことです。

それをふまえて、ソニー・グローバルエデュケーションは、「ロボット制作の体験を通じて、子どもたちの創造性や探求心、未来を切り拓く思考力を育む」こと、8才の子どもが1人で遊んで学べることをコンセプトとして、KOOVの開発を行ったそうです。

KOOVは大まかに3つの構造に分かれ、ブロックと電子パーツとプログラムの組み合わせでロボットが動きます。ブロックはレゴのようにシンプルで7種類あり、ロボットの形を作るのは想像力次第で自由自在です。電子パーツはモーターやLEDやセンサーで、色々な機能をつけられます。それにPCないしiPadにインストールしたアプリから、プログラミングによって動きの細かな指示を設定して、ロボットに転送することで様々なアクションが可能です。

プログラミングというと、難しい数字や記号の入力をイメージしてしまうかもしれませんが、KOOVはそんなことは必要ありません。順番にやりたいことが書かれた「プログラムブロック」をドラッグ&ドロップしていくだけです。各アクションの稼働時間の長さや明かりのオンオフなどの細かい設定も「プログラムブロック」をクリックして、選択を変えるだけです。

20170131_koov_2_r.JPG

基本操作はドラッグ&ドロップのみ

ブロックやセンサーの組み合わせは、どれを選択したらいいのかアプリからビジュアルに見られるようになっています。回転させて表示させることも可能なので、どのブロックをどこにつなげるのかさまざまな角度から確認しやすくなっています。

20170131_koov3_r.JPG

用意するパーツをどこに組み合わせるかが一目でわかる

初心者から上級者まで楽しみつつ学べる仕組み

KOOVにはどんなレベルからでも楽しめる工夫がされています。まず「ロボットレシピ」では用意されている中から作りたいロボットを選んで、レシピ通りにブロックを組み立てます。プログラムはすでに作られているものを、転送するだけです。興味のあるロボットの制作を通して基本的な作り方が自然に身に付きますし、プログラムは少し動きを変えたい部分だけいじって変更もできるので、色々ためすうちにプログラミングも学べるというわけです。

20170131_koov_map1_r.JPG

ゲーム性の高い作りになっている

次に、「学習コース」では、ステージごとに3~4のことを学び、まとめとして1つのミッションをクリアすることになります。子供の集中力を意識して、1つの学習の所要時間は30分から45分が想定されています。クリアした部分のマップの色がぬられることや、メダルが獲得できることからゲーム性が高くなっています。一方で間違った場合にヒントが出て試行錯誤できるようになっていたり、学習したことのまとめが最後に出てきたりと、学習ツールとして丁寧なつくりになっています。ミッションがロボットレシピの中のひとつの場合もあり、学習段階でもきちんとしたものが作れることで、やりがいもありますし、達成感を得ることができそうです。

20170131_koov_hint2_r.JPG

正解の前にまず考えて再挑戦することができる

20170131_koov_map_2_r.JPG

クリアした部分のマップに色が塗られる

基本的なことができるようになったら、「自由制作」で自由にロボットを作ったり「コレクション」というメニューで自分の作った作品を保存したりできます。写真や動画で公開をして、他のユーザーからコメントをもらえる機能は、モチベーションが上がることでしょう。

KOOVで作られた作品を実際に見てみました

導入のやる気をあげる要素として、用意されている「ロボットレシピ」が魅力あるものということは重要です。作れるものは「生き物」「楽器」「乗り物」の3種類です。

動物の動きは実際の筋肉の運動を意識しているような、リアルさがありました。楽器はセンサーが距離を感知することにより、音の高低差を変えることもできます。また電車はペンで線路を書くとそれをなぞるように走ります。見ているだけでも楽しく、複雑な動きに驚きました。ましてや自分で作れるというのですから、気分はいやおうなしに盛りあがります。

20170131_koov_train_r.JPG

ペンで書いた線路に沿って走る電車ロボット

また個人的には、開発された方が機械でなく「ロボット」という表現にこだわっているように見えたのが印象的でした。日本の場合、イメージするのは『鉄腕アトム』や『ドラえもん』のような、人とロボットは敵対するものではなく、友達のような感覚という歴史があります。二足歩行ロボット「ASIMO」、ペットロボットの「AIBO」、セラピーロボット「パロ」のような親しみのあるロボットが作られ、発展してきました。KOOVにも、それと共通するものを感じます。動物をはじめとするロボットのデザインや動きに親しさやかわいらしさがあるのも魅力で、いっそう自分が命を吹き込む感があります。

20170131_koov_robots_r.JPG

バリエーション豊かな親しみ感あるロボットたち

商品ラインナップは、スターターキットで3万6880円、拡張パーツセットは2万1880円です。2つを合わせたアドバンスキットで4万9880円。まずはソニーストアと各量販店のECストアで販売をするそうです。発売は2月18日の予定です。

リスやインコといったその場で前後に動くようなロボットはスターターキットのみで作れますが、車のように車輪で移動する乗り物やジンベイザメのような細かい関節の動きが複雑なロボットを作りたい場合、拡張パーツの追加が必要になります。もしくは最初からアドバンスキットを買った方がよさそうです。

自分が子供の頃にあったらなあ、と今の子どもがうらやましくなりました。KOOVでの遊びを通して、将来のお茶の水博士が出てくるんでしょうか?

3歳児から小学生まで。プログラミングを学べるおもちゃまとめ

image: KOOV
source: KOOV

(今井麻裕美)

あわせて読みたい

powered by