『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のVFX製作の鍵はVRだった?

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のVFX製作の鍵はVRだった?

こんなところにもVR。

ギャレス・エドワーズ監督自らカメラを手に持ちながら撮影し、ローアングルで没入感の高い映像を作り出した映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。そんな本作でVFXシーンを作る際には、VRでシーンの中を監督が自由に動けるようにして、VR内でのアングルをそのままにVFXシーンを作り上げたようです。

動画はBBC Clickより。

英国営放送BBCの番組『Click』が訪れたのは、本作の特殊効果を担当したインダストリアル・ライト&マジック(ILM)。惜しくも受賞は逃したものの、アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされた『ローグ・ワン』の視覚効果の舞台裏を覗いてみましょう。

撮影では、現場やセットをあるきまわって面白いアングルを探すエドワーズ監督。VFXスーパバイザーのジョン・クノールは、実際のカメラを使わないCGシーンの撮影も監督のそのスタイルに合わせようと考えます。こうして生み出されたのが本作のVRシステム(動画の1:04あたりのデバイス)。このシステムはiPadにHTC ViveコントローラーをつけたものとSteam VRのトラッキングを利用してつくられています。既存のVRデバイスを使うことで時間をかけずに作ることができたそうです。

これを用いることで、監督はバーチャル空間を見回しながら「このアングルで始まって、このアングルで終わるように」などと指示を出し、そのアングルをパイプラインソフトウェアを使って書き出すことができます。そしてすぐに、アニメーターやライティングなどがシーンの製作に取り掛かることができるようになっています。こうして次の日にはシーンが完成するとのこと。

なお、VFXシーンにこのような撮影方法を用いるのは特に新しいというわけではありません。『ローグ・ワン』の撮影現場にも現れたピーター・ジャクソン監督は、リアルタイムアニマティクスとモーションキャプチャーが融合したAR技術を『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影に使用しているとRoadToVRは報じています。また、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』ではSimulcam(シミュレーション+カメラ)技術が開発されるなど、このような撮影技術はさらなる発展を遂げています。

そういった道のりによって、『ローグ・ワン』では一般販売されているVRデバイスをそのまま流用したシステムができるまでに進化したわけですね。なお、『アイアンマン』や『ジャングル・ブック』(今年のアカデミー視覚効果賞を受賞)などを監督するジョン・ファヴローの次回作、実写版『ライオンキング』でもこのような技術を用いてセットや撮影を計画するとComingsoon.netは報じています。

『ブレードランナー 2049』では公開に合わせてVRコンテンツをリリースするとしていますが、『ローグ・ワン』の撮影に使われたVRデータも公開してくれないかなぁ。

爆破王マイケル・ベイが『トランスフォーマー』でVRに殴り込み!

image: YouTube
source: YouTube, RoadToVR, Comingsoon.net

Beth Elderkin - Gizmodo io9[原文
abcxyz

あわせて読みたい

powered by