これが今現在の「Magic Leap」らしい…巨大です

これが今現在の「Magic Leap」らしい…巨大です

これはいくらなんでもデカすぎる。

外すのはサングラスみたいに簡単」と豪語するVRもといMRヘッドセットの「Magic Leap」が、まったく量産化の実機を作れてないことがわかりました。ご覧くださいよ、この写真!

Business Insiderが内部から独占入手した今年1月現在のプロトタイプらしいのですが、サングラスはおろか、お笑い芸人がかぶるカメラつきのヘルメットにすら到達していません。さっそく米Gizmodoから本物の写真か公式コメントをお願いしましたが、未だ回答はいただけていません。いよいよ怪しさが…。

内部ソースの話では、今週の役員会までに最新プロトタイプを用意しなければならないのだけど、このバックパックをウエストバッグまで小型化するところでだいぶもたついているとのことです。あの手に持ってるものは何なんでしょうね? 業務用トランシーバー? …と思ったら、The Vergeが「バッテリー」と書いてました。なるほど、言われてみれば…。

小型化で苦戦しているという話は、昨年12月にThe Informationにも出ています。以下はその抜粋。

最初のプロトタイプは冷蔵庫ぐらいの大きさで、社内では「Beast(化け物)」と呼ばれていたことが、The Informationの取材でわかった。プロジェクターにモーター駆動型レンズが複数ついており、それでイメージに深度を加え、リアル味を出すというものだった。Magic Leapがリリース予定のメガネには別種のレンズが使われるため、たとえば、同じレベルの深度を出すのは難しい。

冷蔵庫って…。「『ブレインストーム』の初代ヘッドギアみたいなもん」という話は嘘だったのか…騙された…。

ちなみに上記写真は社内で「PEQ0」と呼ばれているプロトタイプです。冷蔵庫ほどデカくはないものの、メガネと呼ぶにはまだ大きすぎます。The Informationの記事が出回った後、Rony Abovitz CEOは全社員に宛てたメールで「PEQ0b(第3世代のミニ製造版)を約1週間前に使ってみた。もっと改良版も出す予定だが(PEQ1-PEQ5)、すばらしかったよ」、「こんな記事のことは全部無視して、今の仕事に集中して、いいもの出そう」と書いています。

公式ページのデモ動画Wiredの昨春の記事の情報を総合すると、Magic LeapはMicrosoftのMRデバイス「HoloLens」ととてもよく似ており、CGIを実映像の上にオーバーレイして、ユーザーはそれを操作できるという製品です。特殊効果のプロ集団「Weta Workshop」が作成した動画で見ると、こんな感じ。

まあ、これなんかもWetaの特殊効果のイメージ映像であって、実機からのビューじゃないですけどね…。

一方、MicrosoftのHoloLensは一般発売の時期こそ未定ですが、ウェブサイトで開発者向けSDKをもう配布中だし、実機のフォルムもほぼできあがっています。こういう不安はあまりないのだけど…。

Magic Leapは企業価値45億ドル(約5144億円)、社員800人。あっと驚く秘密兵器だから小型化にも時間がかかってる…と思いたいところですが、最近試したビヨンセは飽きたという情報も…。

それに追い打ちをかけるかのように、13日には元マーケティング部門バイスプレジデントのTannen Campbellさんが女性差別と誇大広告で南フロリダ地裁に同社を訴えてもいます。なんでも女性の不当な扱いと、広報資料と実機がかけ離れている問題点をCEOに直訴したら首になったのだとか。この起訴事実が本当なら、ちょいとお先真っ暗感が…。

GoogleやAlibabaなどから14億ドル(約1600億円)の投資がついた巨大スタートアップ、Magic Leap。実機がないスタートアップに巨額の先行投資をするとロクなことないですけど、ここもマスコミ陽動型バブルで終わってしまうんでしょうか…。

image: Magic Leap
source: Business Insider(1, 2), The Information, Magic Leap, Wired

Rhett Jones, Michael Nunez - Gizmodo US[原文1, 2
(satomi)

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