コカイン中毒者の脳には鉄が溜まるという新発見

コカイン中毒者の脳には鉄が溜まるという新発見

百害あって一利なしとはこのこと。

コカイン...依存性が高く手を出したら止まらないというドラッグです。コカインは脳にあるドーパミン、セロトニン、そしてノルエピネフリンの3つの神経伝達物質に働きかけ、快楽を与えます。コカインを摂取すると、やめたあと何カ月経っても我慢できないほど依存性があるといわれます。

そんな世界で人気のドラッグの1つ、コカインに関する新しい発見がありました。医療ジャーナルTranslational Psychiatryに発表された新しい研究によると、コカイン中毒者の脳には鉄が溜まってしまうとのことなんです。

ケンブリッジ大学の研究チームは、コカイン中毒者44人とそうでない人44人の脳を検査しました。すると、コカイン中毒者の脳には脳の皮質下構造に過量の鉄蓄積が見られたそうです。鉄の蓄積量は、どれくらいの期間中毒であったかによるとのこと。これは血液脳関門という血管から脳へ行く物質を制限するバリアにどれだけの鉄が入っていくかによります。どれくらいの量の鉄が通過するかによってその人の中毒レベルを判定できるようになるかもしれないとのことです。

当然、鉄分が脳により多く存在するということは、他の場所で鉄分が少なくなっているということになります。鉄分は体中に酸素を送る役割をする赤血球には欠かせないものです。血液中の酸素が少なくなるのは、体にはよくないですよね。

このように脳に鉄が溜まることは、実はそんなに珍しいことではないようです。パーキンソン病やアルツハイマーのような神経変性疾患でも脳に鉄の蓄積が見られるそうですが、今の所コカインの常用とこれらの疾患の関係性は発見できないとのこと。鉄が脳に貯まるという点では同じですが、場所やその工程が違ってくるようです。コカインの反復使用によってアルツハイマーになるということは恐らくないそうですが、脳の炎症につながる恐れがあると研究チームは語っています。

研究チームはこの先、コカイン中毒者の脳に溜まった鉄が一体どのようにたどり着いたのかなどの研究を進めるそうです。また中毒者がコカイン断ちできるように、今回発見された結果を利用していきたいと話しています。

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top image: Nomad_Soul/Shutterstock.com
source: Eureka

Bryan Menegus - Gizmodo US[原文
(岩田リョウコ)

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