「TRAPPIST-1」の7つの周回惑星のうち、3つで生命存在の確率が高まる…

「TRAPPIST-1」の7つの周回惑星のうち、3つで生命存在の確率が高まる…

地球より高確率?

地球から39光年先に輝く赤色矮星「TRAPPIST-1」の周りを、実に7個もの地球に似た惑星が周回しているとNASAが発表して以来、もしやついに地球外生命体の発見につながるのでは…? そんな期待も高まっているようですけど、このほどハーバード大学の研究者らが、さらなる生命存在の可能性を高める新発表を行ないましたよ!

同研究者チームは、とりわけハビタブルゾーンに位置する、液体の水の存在の可能性が高い3個の惑星に注目。互いに非常に近い軌道上を周回しているため、どれか1個の惑星に生命が誕生すれば、ほかの2個の惑星でも、微生物の惑星間移動によって生命体が発見される確率が大幅に上がると発表しています。地球上でも、近接する島々に生物の移動が観察されますが、そのモデルからシミュレーションが実施され、今回の結論にいたったとのことです。

(惑星上の)岩石が宇宙空間に放り出されることがある。もし3個の惑星の1つにでも生命が存在されば、岩石の内部に格納される形で、近くの惑星へとたどり着く可能性があるということだ。

ハーバード大学の天文学者のAvi Loeb氏は、このように語っています。地球の生命の起源に関しても、実際には別の惑星で誕生した微生物の芽胞が、隕石などによって運ばれてきたとする「パンスペルミア説」が唱えられています。今回は、TRAPPIST-1の周りの3個の惑星には、この原理で生命体が共存しているとの新説が発表されたというわけです。

なお、火星から遠く離れた地球へとパンスペルミア説で生命体が運ばれてくる確率よりも、TRAPPIST-1の周回惑星間で生命が移される確率は、なんと1000倍以上も高まるそうです。ただし、このすべては惑星に大気が存在するかどうかにかかっているので、今後は観測を進めつつ、各惑星の大気の構成を調べていく研究方針が明らかにされていますね。

いずれにせよ、Loeb氏は3個もの惑星に生命が発見される可能性があることを重要視。太陽系のなかでは、地球上だけにしか生命が見つかっていないのに、TRAPPIST-1に関しては、うまくいけば3個の惑星同時に地球外生命体が見つかるかもしれないため、非常に望ましい確率だと熱く語っています。なんだか本当に宇宙人と出会える可能性もあるのかもしれませんよね。

本当に生命は存在する? 地球から移住は? NASAの新発見した7惑星を分析

image: NASA/JPL-Caltech
source: arXiv
reference: パンスペルミア説 - Wikipedia

Rae Paoletta - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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