YouTubeは、40チャンネルものテレビ放送を提供する新サブスクリプションサービスYouTube TVの開始を発表しました。ビデオストリーミングそのもののYouTubeがテレビ放送市場に乗り込むとなれば、すごいビジネスになりそうです。
現在のラインナップによれば、1カ月35ドル(約4,000円)で、ローカルネットワークからFox NewsとMSNBCのニュース、FoxとESPNのスポーツ、SyfyやNational Geographicなどの専門チャンネルまで、43チャンネルのライブテレビを視聴できます。含まれていないのはViacomとTime Warnerの全チャンネル。つまり、CNNやCartoon Network、HBO、その他の多くの一般的なチャンネルはありません。唯一のアドオンチャンネルは、Fox Soccer PlusとShowtimeです。

また、パッケージには44番目のチャンネル、YouTube Redもあります。 1カ月10ドルの定期購入サービスは、約1年間生放送され、YouTubersや一部の映画からの独占的なコンテンツを提供しています。残念ながら、YouTubeの動画上で広告を削除できるというRedのサービスの最大のメリットは、YouTube TVのパッケージには含まれません。
【もっと読む】 YouTubeの定額サービス「YouTube Red」にユーチューバーたちの不満が爆発
今のところ、サービスにはそれほど驚くべきものは見当たりませんが、YouTubeが優位に立てるとすれば、豊富なDVR(デジタルビデオレコーダー)オプションとアカウントオプションでしょう。このプランにより、ユーザーは好きなだけいくつもの番組を同時に録画できます。現段階では保存容量の制限はなく、動画は9カ月間保存可能。
YouTubeが優位に立つもう一つの方法は、検索です。ジャンルやネットワークからローカルトレンド、例えば「スペースオペラ」のようなテーマ検索まで、きめ細かな検索とブラウジングの豊富なオプションが魅力。なんてったってYouTubeの検索ですからね。
これが、現時点でわかっているすべてです。ショッキングというほどのものではないけれど、「YouTube」の知名度でケーブルテレビの請求書を放り出してしまいたい人々が殺到するかもしれませんね。まだサービスには段階ごとの設定はないようで、シンプルそのもの。テレビ、ブラウザ、モバイルで動作し、最大6つのアカウントと3つのストリーミングを同時に提供してくれるのはやっぱりすごい。
ケーブルテレビの半額のコストで加入期間のシバリもなく、いつでも解約可能な手軽さで、一気に全米のテレビ市場を席巻するかも。これが日本に来たら…と思わず想像してしまいます。
top image: YouTube/Gizmodo US
source: YouTube, YouTube TV
Rhett Jones - Gizmodo US[原文]
(Glycine)