触るな危険、カタツムリが運ぶ死の感染症が増加している…

触るな危険、カタツムリが運ぶ死の感染症が増加している…

カタツムリにはさまざまな寄生虫が宿るので気をつけましょう。

ハワイの保健当局は、現在広東住血線虫(カントンじゅうけつせんちゅう)が引き起こす感染症例が増加しているとして、カタツムリやナメクジに直接手を触れないように警告を出しました。この感染症が気候変動の影響で、アメリカ全土に急速に広まっていると専門家は指摘しています。

広東住血線虫の終宿主はネズミですが、中間宿主としてカタツムリやナメクジに寄生します。人間に感染すると脊髄に浸食し、最悪の場合死に至らしめることも。

過去20年間、ハワイでは広東住血線虫症例は2件しか報告されていませんでしたが、ここ3ヵ月の間だけで6件もの症例が報告され、さらにカリフォルニア州、アラバマ州、ルイジアナ州、フロリダ州でも確認されています。Atlanticによれば、この感染症は最初に1944年に台湾で確認されたとのこと。その後、感染源のネズミがの積み荷などと運ばれることによって、アメリカなど全世界に分布していきました。

広東住血線虫症の症状は個々によって大きく異なり、確立した治療法はなく、診断も難しいことで知られています。これまで30カ国以上で発症事例が認められ、オクラホマ州など、これまで発生してこなかった地域でも症例が発見されるようになり、科学者は気候変動影響のひとつであると危惧しています。

ハワイのマウイ・ニュースでは、島内にカタツムリやナメクジが増え、感染症が伝染しつつあると地元住民に対して注意を呼びかけています。

国立感染症研究所によると、日本でも主に沖縄の島を中心に全国から少なくとも54例(2003年8月時点)があり、日本全国の港湾などのネズミやカタツムリ、ナメクジなどからこの寄生虫が検出されたことが報告されています。

ちなみに…、カタツムリに寄生する虫の中には、広東住血線虫よりもっと気持ち悪くてグロテスクな「ロイコクロリディウム」というものがいます。

カタツムリの触覚に寄生してイモムシのように擬態し、だまされた鳥がこれを捕食し、鳥の体内で卵を産み、鳥の糞と共に卵が排出され、その糞をカタツムリが食べて再びカタツムリに侵入する。

という、恐ろしい生態の寄生虫なのです…(Wikipediaより引用)。

ロイコクロリディウムは、最終宿主である鳥に食べられるためにイモムシのふりをしています。そして、鳥の消化器内で成虫であるジストマへと成長するという。こわっ。

以下はカタツムリに寄生したロイコクロリディウムの動画ですが、人によってはグロテスクに感じるので閲覧注意です。

殻をふりまわして敵を倒すカタツムリ、発見される
カラフルで綺麗なタイル…と思ったらカタツムリのウンコでしたわ!

image: kaewjunka / Shutterstock.com
source: The Atlantic, Maui News, 国立感染症研究所, Wikipedia, watanabe yoshiaki / YouTube

Rhett Jones - Gizmodo US[原文
(mayumine)

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