ネッシーって本当にいるの? 環境DNAを使ってその存在を確かめたい

ネッシーって本当にいるの? 環境DNAを使ってその存在を確かめたい

未確認飛行物体、未確認生物。有名な未確認系はあれこれありますが、中でも、ネス湖のネッシーはキャッチーで長年人気の未確認キャラです。が、もしかしらた未確認の「未」がとれてしまうかも…。(関連記事:ネス湖畔で25年間、モンスターを探し続ける「ネッシー・ハンター」

ニュージーランドのとある科学者が、ネッシーを科学的に解明しようとしています。ニュージーランドはオタゴ大学の遺伝学者Neil Gemmell氏と彼の研究室がフォーカスしているのは、生態学と自然保護。研究室では環境DNA(eDNA)というものを用いて、たった数リットルの水から何千という種類の生き物を見つけることで、海洋生物の多様性をモニタリングしています。Gemmell氏がやろうとしているのは、この技術を使ってネッシーは存在するかどうかを調べること。

「環境DNAは、水中環境において特に力を発揮します」。米Gizmodo編集部の取材にそう答えたGemmell氏。「ネス湖に他の湖と異なるところがあるとしたら、この技術でわかるはずです」

ネス湖のネッシーが最初に目撃されたのは、なんと6世紀だといいます。多くの人に注目され始めたのは1933年。本当に存在するのか…、それは未だわからないまま。目撃情報や動画、写真はたくさんあるものの、存在を確かなものにする決定的な証拠はありません。そこで期待したいのが、Gemmell氏の環境DNA。

移動するときに大型生物がそこら中に残していく微生物、これが環境DNAの決め手。実際にネッシーが存在するのならば、何らかの証、環境DNAを残しているはず。Gemmell氏のプランでは、ネス湖の異なる水深、複数の場所からサンプルとなる水を採取します。その後、犯罪現場で使われるようなDNA解析を水に対して行ない、DNAデータを巨大データベースにあるさまざまな生き物と照らし合わせます。もし、このデータベースとマッチしないものがでてくれば、未発見の何かがいるというテスト結果となります。さらにDNAを他の生物と比較し深く調べていけば、ネッシーに近い動物が見つかるかもしれません。

このテストが実際に行なわれたとしても、未だ見たことがないDNAが発見されたとしても、もちろん「=ネッシー」というわけではありません。ネッシーではない、まだ名前すらない未確認生物かもしれないわけですからね。科学実験というのは、やればやるほど疑問が湧いてくるものですから。

Gemmell氏は、環境DNAの利点を述べる上でこの実験についてTwitterにポストしており、実現に向けて資金調達を計画中だとか。

さて、ネッシーは本当にいるのでしょうか。科学を使って、非科学的なことを考えるのって楽しいですね。

あのネス湖のモンスターを自宅キッチンに呼んでみる?

image: Paul B. Moore/ Shutterstock.com
source: Gemmell Lab

Kristen V. Brown - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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