HoloLensの次のMRはこれ。Acer×Microsoftの「MRも対応するVRゴーグル」とは?

HoloLensの次のMRはこれ。Acer×Microsoftの「MRも対応するVRゴーグル」とは?

コンピューターを使うのはデスクの前のみという時代から、パタンと折りたたんでカフェでも公園でもどこへでもコンピューターを持ち運べるのが現代。では次世代は? コンピューターを「持ち運ぶ」という考えは古いものになるかもしれません。これからのコンピュータは「身につける」のが主流になるのかも…。

米Gizmodo編集部のMichael Nunez記者が、ニューヨークのとあるラボにて、Acer × Microsoftのヘッドセットを体験してきました。今はまだ開発者キットしかありませんが、今年の年末商戦に合わせての発売が期待されているとか。

このヘッドセットは、Oculus RiftやHTC Viveの対抗馬で、VRヘッドセットなのですが、Microsoftは「ミックスリアリティ(MR)」という呼び方を使っています。その理由はいくつかあって、まずAcerのヘッドセットは3Dマッピングソフトが内蔵、つまりユーザーの位置をトラッキングするための赤外線カメラを別付する必要がないということ。次に、MicrosoftのMRヘッドセット「HoloLens」との相互作用がもうすぐ実現するからということ。

あくまでもVRヘッドセットという位置づけなのは、この製品はHoloLensのような透明なレンズを搭載しておらず、他のVRヘッドと同じように視界を覆うような設計だから。ただしAcerとMicrosoftによれば、重さたったの350グラムというこのヘッドセットは市場最軽量です。HTC ViveやOculus Riftを体験したことがある人ならば、長時間装着後のほっぺの痛みがわかるはず。ほっぺにクッキリついたヘッドセットの跡は「Oculus Face」とも一部で呼ばれており、端末の重さはVR業界の課題の1つとも言えます。

しかし、Acer作のこのヘッドセットは軽量化に成功しており、顔に跡が残る心配はなさそう。実際に装着してみたNunez記者もその軽さに納得。また、つけ心地が非常によく、細かい調整の必要がない驚きのフィット感だったということです。

Acer Microsoft VRヘッドセット 1

装着方法は、ゴーグル部分を目にあて、頭の後ろにあるラチェットストラップをカチリ。ヘッドセットは、長さ4メートルのUSBケーブルとコンピュータで繋がっていますが、特にゲームの邪魔だと感じることもなさそう。

では、実際のミックスリアリティ体験はどうだったのでしょう? あちらの世界(VR)にいるときのホームベースとなるのがCliff Houseと呼ばれるお家。Cliff Houseの体験は、Nunez記者の言葉で言えば、ガラーンと空っぽ、壁しかない高級別荘にいるみたい。あちらの世界で移動したい場合は、現実で実際に歩くか、Xboxのコントローラで操作します。

あれこれアプリの起動は、Xboxのコントローラでメニューから。Cliff House内で起動されたアプリは、映画のスクリーンのような感じで、目の前に大画面表示されます、もちろんこれはリサイズ可能。

Windowsが昨年8月に公開した、MR技術「Windows Holographic」のデモ映像。Cliff Houseもこの部屋と同じようなものです。

プラットフォームはWindows 10の完全スタンドアローン型なので、UWP(Universal Windows Platform)アプリならば、どれでも利用可能。MicrosoftのブラウザEdge、Excel、Word、Outlook、さらにXbox OneのゲームがCliff House内で使えます。

Nunez記者が体験したデモでは、チュートリアルとして2Dと360度の動画どちらもプレイ。2D動画はCliff Houseの壁に表示されたサーフィン映像。360度は視界いっぱい迫力満点のマチュピチュ映像。360動画は終了後、Cliff Houseに戻ってくる仕組みになっています。動画デモ後は、Edgeブラウザを体験。XboxコントローラでNASAのページを表示、スクロールも含め操作はとても簡単。

「壁に表示されたデカブラウザでなんか読むのはキツそう」と乗り気じゃなかったNunez記者でも、不思議と読みやすかったというほど。これは、ヘッドセットの画質2880×1440のおかげかもしれませんね。ただ、現実でも使い勝手に全く問題ないのに、わざわざVRの世界でOutlookやらExcelやら開くかと言われればまた別の話。一方、Netflixなどのシアター系アプリは、壁一面のスクリーンで見るという体験ができるので、VR世界で使う価値が十分にあり。まるでプライベートシアターですものね。

Microsoft HoloLensが公開した、MRがどのようなものか紹介する動画。

そしてデモ体験の後、Cliff House内を歩き回ってみたNunez記者が見つけたのは、Xboxのロゴがでかでかと描かれた地下室のシアター。担当者に尋ねてみると、シアターでXboxゲームのライブストリームができるからとのこと。また、将来的にはXboxの周辺機器の1つとして、ヘッドセットを利用できる可能性もあるとのことでしたが、詳細は教えてくれませんでした。

Acer × Microsoftのヘッドセットは、誰が見てもVRヘッドセットです。しかし、ミックスリアリティと呼ぶことでMicrosoftが描いている画は、壮大な相互運用性。今回の体験ではまだMRっぽさのあるデモはなかったようですが、今後のMRの対応に期待です。

このミックスリアリティヘッドセットの価格について、Acerはノーコメント。しかしMicrosoft曰く、サードパーティ製ヘッドセットは300ドル(約3,4000円)からとのこと。また、年内には統合型グラフィクカードにも対応予定。VRの世界で壁にでっかいExcel映して作業するかと言われると疑問が残りますけれど、ゲーマーの視点からみれば非常に魅力的なガジェットなのは間違いありません。

先人に学ぼう!Microsoftの「HoloLens」とかMRって何ができるの?

image: Carmen Hilbert / Gizmodo US
source: Daily Mail Online, Windows - YouTube, Microsoft HoloLens - YouTube

Michael Nunez - Gizmodo US[原文
(そうこ)

あわせて読みたい

powered by