2015年のアメリカ銃乱射事件、容疑者のiPhoneのロック解除のためにFBIがかけた金額は約1億円

2015年のアメリカ銃乱射事件、容疑者のiPhoneのロック解除のためにFBIがかけた金額は約1億円

FBI VS. Appleの戦いは今も議論が絶えません。

2015年12月に発生し、14名もの犠牲者が出たサンバーナーディーノ銃乱射事件において、FBIは押収した容疑者のiPhoneのロックの解除をAppleに要請。しかしAppleはユーザーのプライバシー保護を理由に一貫して抵抗。このFBI VS. Appleの戦いは各業界で論争を巻き起こし、今までギズモード・ジャパンでもたびたびお伝えしてきました。

結果FBIは、頑なに拒否するAppleの力を借りることなく、民間企業の力を借りてiPhoneのロック解除を独自で成し遂げたとのことですが、そのために実際にいくらかかったのかは、これまで公表されることがありませんでした。

そして今回その費用が明らかになったのです。FBIがロックされたiPhoneをハックするためにかけたコストはなんと約90万ドル(約1億円)!先日の上院司法委員会で、FBIの元長官 ジェームズ・コミー氏(5月9日にトランプ米大統領によって突然更迭されたばかり…)の聴聞会で、この金額について明らかにされていませんでしたが、その後上院議員のダイアン・ファインスタイン氏がうっかり金額を公表してしまったため、AP通信に報じられてしまいました。

ファインスタイン氏、「サンバーナディーノ事件が起こったとき、私はとても衝撃を受けました。そして、デバイスを解除するために交渉していたが、結局FBIは解除するために約90万ドルを費やさなければならなかった。」とはっきり話しています。

これまで数々のアメリカの報道機関は、FBIが費やした金額を暴くためにFreedom of Information Act(FOIA:米国の情報公開法。一部の例外を除き請求に応じてすべての政府情報を公開することを義務づけている)に則って戦い続けてきました。しかしFBIはこの金額公表については例外であると主張し、その金額を隠し続けてきました。

サンバーナディーノ事件については、まだ明らかになっていないことが多々ありますが、今後もテロ事件が発生したときに、民間のテクノロジー関連企業が法執行をどこまで支援すべきかという論争は今も続きます。とりあえず明らかになったのは、FBIがiPhoneのロックを解除するのにかかった費用は約1億円でした。

ファインスタイン氏がうっかり口を滑らしたシーンは、C-SPANの2時間55分の部分で確認できます(英語)。

母親の指紋とSiriで、意識を失った母親の命を救った4歳の男の子
アップル VS. FBI。これは全スマートフォンユーザーに関係する戦いである

image: ymgerman / Shutterstock.com
source: C-SPAN.org

Matt Novak - Gizmodo US[原文
(mayumine)

    あわせて読みたい

    powered by