人工知能が似顔絵を選んでくれます。
Google(グーグル)が2016年9月に発表したメッセージアプリ「Allo」に、セルフィーを元にしたステッカー作成機能が追加されました。
この機能では、ニューラルネットワークを利用。友達にもわかるような、ユーザーの特徴をつかんだステッカーをつくるのが目的です。そのために、Googleはアーティスティックチームと共に顔の特徴をとらえたイラストを幅広く作成しました。その過程にはいくつかの段階があったようです。
まず、アーティストは代表的だと思われる髪型を何個かイラストし、ネットワークには自撮りと合う髪型のイラストをマッチングするようにトレーニングをしました。次にネットワークのトレーニングを手伝ったヒューマンレイターと呼ばれる担当者が、出来上がったステッカーの正確さを判断します。出来があまりよくないと判断された場合は、アーティストはイラストをさらにデザインし、ニューラルネットワークが選べるイラストの種類を増やしました。
このように、ステッカーにユーザーの特徴が正確にピックアップされるようにGoogleは力を入れたのです。その結果、ユーザーはイラストを作成するにあたって何もしなくていいので楽ですね。
もちろん出来上がったステッカーが何か物足りなかったら、顔や髪のパーツは自分でカスタマイズすることも可能です。より完成度を高めたり、あるいはよりコミカルに仕上げることもできます。作成したイラストはAlloでのみ利用できますが、こんな楽しげなイラストならぜひ他のアプリでも使ってみたいですね。
なお、この機能は現在Android版のAlloでのみ利用できます。iOS版アプリには近日中に機能がリリースされる予定なので、「あれ、そんな機能使えないぞ」と思ったあなたや私はもう少し待ちましょう。
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image: Google
source: Google
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(塚本直樹)